福祉展のウォークラリーの取り組みに学ぶ
Publish2016/08/02(火)
今日は昨日参加した会議で学んだ取り組みがすごくいいなと思ったのでそのことを書きます。
昨日参加した会議というのが、高槻市で毎年行われている福祉展というイベントの実行委員会です。
福祉展には高槻市PTAの絡みで実行委員として参加していますが、その会議で話された昨年行われたウォークラリーの取り組みがすごくいいなと思って聞いていました。
福祉展とは?
本題に入る前に福祉展のことについて紹介しておきます。
この前提がわからないと取り組みもぼやけちゃいますので。
福祉展は、高槻市に住んでおられる障がいを持っている方のためのイベントです。
「障がい者が住み慣れた地域で生きていくだけでなく、自分でその生き方を決定していけることを第一に、国際障害者年のテーマである「完全参加と平等」の実現に向け、啓発と福祉の街づくり、また障がい者の参加を目的として」開催されるイベントです。
実行委員会のメンバーも、視覚や聴覚に障がいがある方も多く、それぞれの団体の代表として参加しておられます。
そんな中に、よくわからずにPTAから送り込まれたのが僕というわけです。
ウォークラリーで行っていること
福祉展がどういうものかはざっくりわかったと思います。
その福祉展の取り組みの一つにウォークラリーがあります。
ウォークラリーという響きだけ考えると、単に楽しみの一環としてスタンプを集めたりするようなイメージですが(僕はそういうものだと思ってました)、福祉展で行うウォークラリーは全く異なる方向性の取り組みでした。
どういうことかと言いますと、障がいを持っておられる障がい者の方が、何チームかに分かれて高槻市内を回るというのは同じです。
ポイントは、その過程で「ここは危険じゃないか」と思われる箇所を見つけて、それをまとめて行政に改善箇所の案として提出するという点です。
実際に障がいを持つ人が、自分で体感した問題点を改善する提案を行うことで、より暮らしやすく、安全なまちづくりにすることができるというわけです。
これを聞いた時に、僕はこれまでそういう取り組みを知らなかったわけですが、こういう取り組みが毎年行われていくことで、より多くの人が暮らしやすくなるまちづくりができていくし、そういう空気が作られていくきっかけになって素晴らしいなと思ったわけです。
Webでも活かせる実体験を重ねる取り組みの姿勢
そして思ったのが、このウォークラリーはユーザーテストなんだなということ。
サイトでも完成後にユーザーテストを行うことで、実際に使ってみて「どこが使いにくかったか」「どこがわかりにくかったか」などの客観的な改善の指標を模索することができます。
これをリアルの場でやっているのが福祉展のウォークラリーだと思うわけです。
ものを作る時に、実際のユーザーの気持ちに寄り添ってつくるというのはよく言われる話ですが、実際にできた後にその批評をすることはあまり多くの場合できていなかったりします。
でも、実際にはできた後にわかる問題点や改善点は多いもので、そこには実際に使う人の環境や思考、習慣など作る人が意識していなかったことがきっかけのことというのが非常に大きなポイントだったりするわけです。
福祉展のウォークラリーのような取り組みを、サイトに対しても適用していくことを運動として広げていくということが必要なのでは?
と会議に参加して考えていました。
PTAで参加する活動も多くて、ついつい気持ちが散漫になってしまいがちですが、こうやって真面目に取り組んでいる活動にはできる限り協力したいなと思うようになりました。
せっかくの機会で普段参加することがない活動に参加するので、学べるところは全部学んでいこうと思います。