しないこと
Publish2011/01/15(土)
僕がフリーランスのころからしている取り組みを紹介します。
その取り組みは「しない事リスト」を公開するという事です。
この活動をはじめたきっかけは、僕が「この人すごいな」と思っているとある方がしているのを見かけて、これは素晴らしい取り組みだなと思ったことがきっかけで、それから真似してしているという状況です。
そのすごいなと思った人というのが、僕の大好きな会社での1つであるchatworkの山本社長で、以前chatworkがまだEC studioという名前の会社だった頃に公開していた「しないこと14カ条」がその取り組みです。
なぜやる事を公開するのではなく、やらない事を公開するのかというと「集中と選択」を加速させるためです。
分かりやすくいいますと、しない事を決める事で結果的に「すること」が明確になり、決断を迫られた際に「これはしないと決めた事なのでしない!」という判断をする事が出来ます。
人の心は弱いので、甘い誘惑に負けそうになる時もあり、そういう時にこの「しない」と決めた事が自分の甘えにブレーキをかけてくれるというわけです。
その結果、最初に決めた理想や信念がぶれなくなると思います、
一人で仕事をしていると、甘い誘惑や「まあいいか」という妥協に心が折れそうになる時もあるので、こういう「心の楔」が必要だと思っています。
「しない事」を僕の場合は以下のように決めていますので、公開します。
何のために仕事をしているのかを忘れない
これが一番優先順位が高い項目なんですが、そもそもなぜこういう形態で仕事をしているのかという原点でもある「何のために仕事をしているのか」については絶対に忘れないようにしないといけないと考えています。
僕にとっての仕事の最重要課題は「家族を養う事とその責任」であると考えています。
そのため例えば仕事の為に家族と離れ離れになってしまうだとか、家族そっちのけで仕事だけを優先させるとかはしません。
また、自分の「お客さん」の利益を最優先するという事も同時に大切にしています。
関わっていただいた方に最大限の利益を提供する事を常に考えていく事も重要だと考えています。
慢心しない・油断しない
人間は弱い生き物なので、うまく行っている時は調子に乗るものです。
特に僕はその傾向が強くて、子供のころから調子に乗りすぎて人に迷惑をかけたりする厄介なやつでした。
そんな自分を、いつでも「調子に乗っていないか」自覚しておく必要があります。
調子に乗ってしまう事がないように、常に謙虚に慎ましく仕事に取り組んで行こうと考えています。
また、失敗する時は意外と周りが見えているつもりの時が多いです。
「自分はできている」という勘違いが目を曇らせ失敗に結びつくので、本当に見えているのかどうか常に油断せず周りに対して冷静な判断ができるように心がけています。
頑張りすぎない
がんばる事は大切ですが、まじめに頑張りすぎると精神が病んでしまいます。
このお仕事を始めてもう10年以上経ちますが、その間に精神を病んで辞めていく人をたくさん見てきました。
その人たちは精神が弱かったのではなくて、がんばりすぎて自分の中に溜め込んでしまう人たちが多かったです。
責任感が強い事は必要ですが、強すぎると精神を病んでしまうのでバランスが必要だと思います。
「極力ゆるく」というスタンスを作って守っていく事で、安定して仕事をする事が出来、結果としてお客さんに返せていく事だと信じているので、これからもがんばりすぎないようにがんばるつもりです。
無駄なプライドを持たない
人は年を取ると「いらないプライド」が多くなってくるものです。
無駄なプライドはスピードを遅くするだけではなく、自分の成長を阻害する要素だと思っています。
常にスポンジのように新しい事を取り入れていく、その時の状況に合わせて柔軟に動けるためにも、「いらないプライド」は速攻で捨てます。
「いつでもチャレンジャー」であるという謙虚な気持ちを忘れず、仕事に取り組もうと考えています。
利益優先しない
お仕事をしていると目先のお金に飛びついてしまいたい事があります。
でもそのお仕事は、する事で人に迷惑をかけてしまうようなお仕事の場合もあります。
人の弱みに付け込んだり、人が結果的に不幸になるようなお仕事はお断りするようにしています。
反社会的な事で利益を得る事は絶対にやりません。
あまり気乗りしない仕事でも断らない
依頼していただいているお仕事は、今のところとても楽しく取り組めるものばかりでとても嬉しい状況ではあるのですが、あまり気乗りしない仕事であっても積極的に受けていこうと考えています。
そう考えるのには理由がありまして、「人は壁にぶつかってその壁を乗り越えた時に大きく成長できる」と考えています。
無理だと思えるような仕事でも、積極的に挑戦して乗り越える事で新しい世界が見えてくると思っているので、選り好みせず依頼されたお仕事はお請けしようと思います。
もちろんそれは今まで書いたしない事のルール内であればという事ですが。
家にこもりすぎない
今の仕事形態だと、どうしても打ち合わせの時以外は外に出ないインドア生活になってしまうので極力外に出て行こうと思います。
より多くの人と出会い、話をして刺激を受ける事で自分のモチベーションアップや新しいお仕事の流れなどを取り入れる事ができれば結果的にもっといいお仕事ができると考えています。
その為にも少しでも外に出て行くようにするという事を心がけています。
感謝の気持ちと謙虚さを忘れない
最後になりますが、こうやって生活と仕事ができている全ての事に対する感謝の気持ちを忘れないようにします。
また、謙虚さを忘れずにいる事が常に感謝していける上で大切だとも思っているので、謙虚さも忘れず生きていこうと思います。