ブログを続けて書くことによって引き起こされる「日和症候群」との戦い
Publish2016/03/18(金)
昨日Facebookでシェアした記事を読んで胸が熱くなった出口です。
その記事というのが「Dear Web designer」。
この記事にはすごく共感するところもあって、読んでいてすごく楽しかったんですが、同時に今の自分にも起こっている「日和症候群」を再自覚してしまいまして、これはどうにかしなあかんなと思ったので、そのことを書きます。
ちなみに「日和症候群」という言葉はありません。僕が考えた言葉ですが、意味としては「あまりとんがった意見を言わないようにしようとしているさま」を表していて、本当は自分の考えがあるのに、意見を言われるのに尻込みして無難なことしか書けなくなってしまう状態のことを言います。
ちなみに、日和るという言葉自体は下記のような意味になります。
日和る(ひよる)とは、びびる、怖気づく、という意味。
元は日和見(ひよりみ)主義(=自分の考えではなく、状況的に有利な方に付くこと)という政治用語から来た言葉だが、今は『ひ弱になる』の略とされている。
ブログを続けるとどうしても少しソフトな言い回しにしてしまう
ブログを続けていくとなぜ「日和症候群」になるかというと、心無いコメントや炎上によって精神が疲弊することに原因があります。
長いことブログを続けていると、「なんかすごいめんどくさい状況になってるな」と感じることがあります。
それは、コメントがひどい内容で埋まっていたり、いわゆる炎上している時などです。
幸い僕は本格的な炎上をこのブログではしていませんが、偽名でやってるブログで過去に結構炎上したことがあり、炎上の怖さは理解しているつもりです。
炎上と行かないまでも、はてブでホッテントリに入ってひどいブコメがついて傷つくこともあるでしょう。
長いことやってれば大なり小なりそういうつらい経験をしてしまうので、あまり強めの内容は避けようかなというブレーキがかかるわけです。
そうなった時に、本当に言いたかったとことを言えないまま溜め込んでしまうので、ブログをしていても不完全燃焼な状態になり、ストレスが蓄積していきます。
その状況でブログを続けると、楽しくないので「もうブログやめようかな…」となってしまうんです。
勢いだけで突っ走っていたあの頃への郷愁
思い出してみると、ブログを始めたあの頃、右も左もよく分からなくて書いた記事が見てもらえる嬉しさや、記事のことをシェアしてもらったりコメントをもらったりする「純粋にブログが楽しい」時期がありました。
よく言えば無鉄砲で、悪く言えば馬鹿まっしぐらだったあの頃の方が、今よりも純粋にブログに向き合っていたように思います。
ちょっとポエムっぽくなりましたが、あの頃を思い出すと今の自分はブログというものにこなれてしまったが故に初期衝動のようなものがかなり薄くなってきていることに気付くわけです。
なんか思い出すと少しノスタルジックな気分になってきました。
大切なのは踏み込む勇気と楽しさを取り戻すこと
話がちょっとポエムよりになりすぎたので戻しましょう。
ブログを続けると、悲しい経験をして自分を押し殺して文章を書く時は誰でもあると思っています。
その気持ちは僕もすごくよくわかるし、今でもつい「日和症候群」が発症するときもあります。
でも、結局ブログのように自分の気持ちを代弁するための場所で、自分の意見とは異なる無難な意見を書いたところでブログによって得られる楽しさや満足感は得られないわけです。
もちろんブログに求めているのがそういうことではない場合は別ですが、僕のように「ブログを楽しみたい」と思っている場合であれば、やはり無難な意見でまとめてしまうことは楽しさから遠ざかっていく行為なわけです。
そう考えると、少しの勇気を出して踏み込んだ記事を書くこと、自分に正直になって書くことというのはすごく大切なことだと思います。
ブログを平日毎日更新しようと思っていた時期に悩んでいた「日和症候群」ですが、僕の場合はある意味どこかのタイミングで吹っ切れた時期があって「友達価格での対応はしていませんし、するつもりもありません。」という記事を書いたことがあります。
その時は結構勇気を出したところもあって、批判されたらどうしようかなとか結構ビビってましたが、結果としては書いてすごくよかったと思っています。
ただし、自分が思っているからといって特定の人をdisったり、傷つけるような攻撃的な記事はよくないとも思っています。
あくまで、「自分はこう思っている」ということを書くことにこだわるだけで、「誰かを批判する、非難する、攻撃する」ためのものであってはいけないと思っています。
この辺は勢いがつきすぎると線引きが難しいですが、この辺のバランスを大切に、自分が言いたいことをきちんと伝える努力をしていくことで次のレベルに行けるような気がしています。
なので、僕のこのブログはこれからもあまり遠慮しないように、自分の気持ちに正直に書いていこうと思います。