SEOの電話営業って馬鹿にされてるけど、違うと思う話。
Publish2015/04/13(月)
先日話題になっていた記事を読んで、以前からもやもやしてた事だったのでブログに書こうと思っていたけど、思いのほか書くと危険なネタでもあるし、プライベートな事で色々バタバタしていたのでタイミングを完全に逃している感はありますが書いてみようと思います。
なお、今回書く記事では、このセールスで取り扱われる商材自体の良し悪しや品質、善悪については書きません。
それをいうと今回僕が言いたい事の本質から違う議論になりますので。
SEOで電話営業を行うことが「いけてない」と思われている風潮
まず、この話題を取り扱う前にSEOの電話営業の状況について考えてみます。
事業者さんだと多くの人が経験している「SEOの電話営業」。
「あなたのお店のサイトを検索サイトで上位表示したくありませんか?」という感じで電話がかかってきて、そこから契約を結ぶというやつですね。
ネット上での露出を増やしたい事業者さんには降って湧いたようなオイシイ話だと感じられる方もいるでしょう。
この行為を制作者側やWebに詳しい人たちもよく知っていて、その行為自体について「いけてない」と感じる方が多いです。
その理由としては、「ネットで評価される商品ならネットで露出して売ればいい」または「SEOで強いというならSEOで上位表示させて売ればいい」という風にいう方がけっこういます。
言いたいことは分かります。
上位表示できるサービスを提供しているんだから、実際に自分たちのサービスを上位表示させたほうが説得力がありますもんね。
言いたいことは僕もよくわかるし、一時期そういう風に思っていた時期もあったので否定するつもりはありませんが、もう少し考えてみると違った側面が見えてみます。
世の中の人はどっぷりWebに浸かっていない
まず、今回のSEOで電話営業をかけるターゲットの事を考えてみましょう。
此処から先は推測の話が多くなりますが、電話で掛かってきた営業の電話の話を聞いて契約する人は多くの場合Webの事をあまり知っていない可能性があります。
あまり知らないので、そのサービスについて検索することもなく、比較をするということもしない場合が多いのではないでしょうか。
Webの事がある程度詳しくなってくると、契約する前に調べたり比較したりすると思うんですよね。
そういう事をする人はたぶん契約しないです。
電話営業とWebだけでの営業の場合、かかっている人件費や場所代などのコストが電話営業を行っているサービスのほうが高くなりますので、その分サービスの価格に反映されるはずです。
という事を考えると、サービスを売りたい人はWebにあまり詳しくない人、Webの事をあまり使っていない人という事になります。
その場合、仮に検索で上位表示をさせていたとしても、その売りたい人に情報が届かないという事になります。
お客さんはどこの誰?
サービスを売りたい人に情報が届かなければ、買えるはずはありませんので、Webに詳しくない人をターゲットにしているのであれば、検索での上位表示をさせることが販売につながるということではないという事に気づきます。
要は、どんなサービスを誰に対してどのくらいの価格で売るのか?という、サービスの販売戦略がきちんと出来てないという事になるわけです。
そう考えると、SEOの事をあまり知らないけど、ビジネスを拡大させたいというお客さんに「電話」という一番そのターゲットとなる人達が活用して重要視しているツールでアプローチをかけるというのは非常に理にかなった選択であるといえます。
「商品を売る」ということだけを考えれば、WebのことだからとWebのみで販売を考えるのではなく、ターゲットとなるお客さんの行動パターンや趣味趣向を加味して接触機会を考えるのがセオリーなのではないかと思います。
Webにどっぷり浸かっていると、ついつい考え方のベースがWebベースになるのですが、サービスの本質について考えることが大切です。
SEOの電話営業というスタイルは、Webにどっぷり浸かっている人からすると非効率的でいけてないスタイルに見えるかもしれませんが、実はすごく理にかなっている販売スタイルであるということを理解しておく必要があると思います。
※最初にも書きましたが最後にも念のため書きますが、この記事はSEOを電話営業でするという行為自体についての考え方だけを書いているので、そのサービス自体の信頼性や品質、善悪については書いていません。
ご存知のように、電話営業をする会社の中には詐欺のようなものもあり(全部がそうであると断言はしません)、社会的に見れば害悪のような存在もあります。
そのような悪質なサービスを擁護するつもりなどはありませんので、その点はご理解いただければと思います。