「ありがとう」を伝える。
Publish2015/03/23(月)
先日福井でいっしょに登壇させていただいたJimdoCafe河合さんという方がいらっしゃるのですが、その河合さんがFacebookで書いている内容がすごく素敵だったので紹介したいと思います。
この言葉をみて、すごく心が動いたので、その事についても書いてみます。
「たまにお見かけする寮に入っておられるお宅のお嬢さん…挨拶に加えて、嬉しいお声がけをいつも添えて頂いていているので、うちの清掃担当も喜んでいるんですよ。」
エレベーターホールで一緒になったマンション管理人に言われた。
「へ?何を言うてるんでしょ?」と聞くと…
「清掃担当がすれ違う時、『おはようございます』に加えて、『いつも綺麗にお掃除していただいてありがとうございます』と必ず一言添えて頂いているんですよ。」
あ…ヤバい。
これ、彼女が小学校時代に、伝えていた話だった。
それなのに…親のほうのボクが最近それをマンションではしていない。
小学校時代、彼女に伝えていたことがある。
「お仕事している人に、さりげなくお仕事ぶりについての感謝を伝えるのって大切なんやで。」ということ。
つまり…
ドライに考えれば、「債権債務」の関係でいうと、こちらは管理料払っているんやから、あなたは仕事をして当たり前ということになる。
しかし、そのお仕事ぶりが嬉しいと感じたとき、素直にそれを伝えると、そのお仕事する人はさらにいい成果を出そうとすることもある。
人間、それぞれの「なりわい」があって、そこにおカネや権利義務だけのことで終わらせずに、気持ちを通わせることが大切。
彼女が小学生時代、そんなことを諭した記憶が確かにある。
ありがとうという言葉を伝えるということ。
僕はこの言葉を見て、すごく心が暖かくなりました。
まず、清掃員さんにきちんと「ありがとう」と伝えるということを教えているという部分です。
清掃員のおじさんも仕事としてやっていることなので、普通に考えると仕事をやっているだけです。
でも、その仕事によって「マンションがきれいになる」という価値が生まれ、そこに住む人が「ここちよく暮らせる」という形にならない価値が生まれます。
その価値を「ありがとう」という言葉で感謝を伝えることで清掃員さんは自分の仕事が「誰かに嬉しい気持ちを与えている」という満足感に繋がるわけです。
ほんの一言「ありがとう」という言葉をいうだけのことなのに、その一言で世界がやさしい空気になるというのが素敵だと思うんです。
当然のことを当然のこととしてみるのではなく、当然のことに感謝して「ありがとう」と伝えることはすごくいいと思うので、僕も気をつけて感謝の言葉を言おうと思いますし、僕の子供たちにも伝えよう。そう思いました。
それにもう一つ「自分の言葉」を付け加えるということ。
「ありがとう」と伝えることは、それ自体でも素晴らしいと思うんですが、今回のお話ではそれにプラスして「いつも綺麗にお掃除していただいてありがとうございます」という風に、自分の言葉+ありがとうという風に言っておられるのがほんとうに素晴らしいなと思いました。
「ありがとう」でも感謝している事を伝えることは出来ますが、そこに「自分の感情」を乗せることで「ありがとう」は一般的なものから言われた人個人に向かっての言葉としての意味が強くなります。
これは、「ありがとう」という言葉をただの慣習として使うということでなく、その時に自分の言葉として感謝の気持ちを相手に伝えるという意味が強まるということです。
こういうふうに言われたらどうなるのかを考えるとよく分かりますが、言われた方のうれしい気持ちは倍以上になることもあるのではないでしょうか。
清掃員さんに対してではなく、清掃員の〇〇さんに言っているという風に考えると分かりやすいと思います。
感謝の気持ちをもっと強く伝える。
これはなかなかできることではないと思いますが、この気持を忘れずに実行していくことで自分の周りは確実に幸せが増えていくと思うんですよね。
まずは自分の周りの人から感謝の気持ちを伝えていこう。
そう思った非常に温かい言葉でした。