プロバイダのメールアドレス問題について考えてみた。
Publish2015/10/14(水)
昨日とあるお客さんと打ち合わせしていて、少し面白い事が分かったので記事にしてみようと思います。
プロバイダを変更してもメールアドレスが変わらない?
そのお客さんとの打ち合わせで、近々プロバイダを変更するという事を聞いたんですが、その時に「プロバイダを変更するなら今使っているプロバイダのメールアドレスが使えなくなるので大変ですね。」という話をしたんです。
すると、お客さんは「え?メールアドレスはそのまま使えますよ」とのお返事が。
おや、これはプロバイダが変わったらプロバイダから渡されるメールアドレスは変わるという事をご存知ないのではと思ったわけです。
なので、「プロバイダが変わると、プロバイダのメールアドレスは使えなくなるんですよ」と説明しました。
でも、お客さんは納得していない様子で、プロバイダからメールアドレスは変わらないからそのままで問題ないですよという事を聞かされたというのです。
そのやりとりをしていてふと「これまでプロバイダのメールアドレスはプロバイダ変更したら使えなくなると思っていたけど、変わったのかもしれない…」と思ったので、調べてみました。
昔の常識は今の常識ではない
調べてみると、エンドユーザーからメールアドレスをそのまま使いたいという声が大きいからなのかもしれませんが、メールをそのまま使えるプランというのがありました。
これまでの「プロバイダが変わると、プロバイダのメールアドレスは使えなくなる」という常識に囚われていた自分に気付いた瞬間です。
よく考えてみれば、プロバイダもこれまでの経験からメールアドレスをそのまま使えるプランを作るという事もあり得る可能性だったわけです。
それを「プロバイダが変わると、プロバイダのメールアドレスは使えなくなる」ものだと、それが常識だと思い込んでいた自分がすごく恥ずかしいです。
頭の柔軟性が失われてきたのは年のせいなのかもと、少し現実逃避&責任転嫁しそうになりましたが、これはとてもいい経験でした。
いつまでも「常識」が「常識」であるはずもないのに、やっぱりそういうもんだと思い込んじゃっているのは危険ですね。
プロバイダのメールアドレスをそのまま使うという選択肢
とはいえ、メールアドレスをプロバイダのままってどうなんだろうとも考えてしまいます。
プロバイダにしている時点で、いろいろな環境で受け取るのも大変そうだし、セキュリティ的な面でSSLとかどうなっているんだろうとか、色々考えてみました。
まず、クラウドで使えるメールアドレスもプロバイダは用意してきてくれているところもあり、いろいろな環境で使用するということも場合によっては可能です。
SSLに関しても最近のプロバイダは普通に用意してくれているところも増えてきていて、こちらも普通の使い方をする程度であれば問題はないような気もします。
また、そもそもメール自体をそこまで使わないという場合であれば、そこまでこだわる必要もない気もします。
今でいえば、メールアドレス知らなくてもFacebookやTwitterのアカウントを知っていれば連絡自体もできるわけですし、仮に過去の知人友人からの連絡があるかもとか考えると、あえてプロバイダのメールの方を使うという選択肢も考えられます。
要は「プロバイダのメール使ってるとかイケてない」みたいな先入観や思い込みの方がダサいなと思ってしまったわけです。
最近までそっち側の考え方でしたが、もっと柔軟に可能性を考えてみてもいいかなと思います。
それを踏まえた上で、今プロバイダのメールを使っている人はそのまま使い続けるという選択肢もありますね。
「思い込み、よくない。」そう思います。