僕とプロレス(ストーンコールド・スティーブオースチンとネイチャーボーイ・リックフレアーに魅せられて)
Publish2015/12/21(月)
この記事はプロレス Advent Calendar 2015の21日目の記事です。
本当は明日公開する記事だけでプロレスアドベントカレンダーへの参加は終わりだったわけですが、会長の書いた「王者の魂」が素晴らしすぎて心が震えたことと、23日だけのはずだった山川さんがクリスマスに連投するということを聞いて、いてもたってもいられず僕も2ヶ月連続で書きたい気持ちを抑えきれず、今こうして書いています。
いつもは仕事の考え方とかもふまえて記事にしていますが、今日は理屈とかはどうでもよくて、僕がなぜプロレスに夢中になっているかということの思いの丈をここで書きたいと思っています。
僕が好きなのはWWE
まず、僕は主にWWEばかりを見ています。
もちろん日本のプロレスも好きですが、僕にとってプロレスはWWEであり、必然的にそっちに集中してしまっている現状です。
つまり、視野が狭いですが僕の中ではプロレス=WWEなんです。
もちろん他の人にとって大切な団体を貶めるつもりはまったくなく、僕が一番大切な団体がWWEであるという風に解釈してください。
さて、そのWWEがなぜ好きなのかを語る前に、まず僕とプロレスの出会いについて遡ります。
ぼくとプロレス
僕がプロレスと出会ったのは、忘れもしない中学1年生の秋でした。
それまでプロレスの存在も知っていたし、夜中にワールドプロレスリングって番組をしていることも知ってました。
さらに言えば何回か父親が見ている横で見たような気もします。
(余談ですが、父親がプロレス好きだったとかではなく、単に暇つぶしで見ていたような感じだったと思います。)
そんな状態でしたが、ある日何気なくつけたテレビを見ていて衝撃が走りました。
テレビに映っていたあるレスラーがかっこよすぎて釘付けになったわけです。
まさにファーストインパクト。
頭を鈍器で殴られたような衝撃で、夢中になって見ていました。
そのレスラーがロードウォリアーズのホーク・ウォーリアーです。
当時はロードウォリアーズという名前ではなく、ヘルレイザーズという名前でした。
ちなみに、その時のヘルレイザースのホークのパートナーが今の佐々木健介です。
健介さんは当時パワーウォリアーという名前でしたが、パワーの方にはあまり興味がなく、ホークが最高にかっこいいと思って見てました。
そこでホークのかっこよさにしびれ、この人はどんな人だろうとプロレス雑誌を見たりしていくうちにプロレス自体が好きになっていった中学生時代を送りました。
中学生時代は、ホークが活躍していたこともあり、主に新日本プロレスを見ていましたが、多感な時期なので全日本プロレスもみて過ごしていました。
当時は鳥取県に住んでいてインターネットもない時代だったので情報もかなり遅く、プロレス雑誌(ゴング)が発売されるのを心待ちにしていた感じでした。
高校生になってからは少しプロレスへの興味が薄れていき、「一応流れは追ってる」感じになりますが、専門学校で大阪に来てからプロレス熱が再燃します。
当時バイトでカラオケ屋さんにいたのですが、そこの店長さんが大の新日ファンで、店長とはずっとプロレスの話ばかりしていました。
その店長さんといっしょに新日の大会を見に府立体育館にも何回か行きました。
また、その当時中の良かった人たちもプロレスが好きという共通点があり、その人たちともプロレスを見に行った記憶があります。
その頃には、初期衝動だったホークのことはすっかり色あせていて忘れている感じでしたが、ある日スカパーを契約したことから僕とWWEの新しい時代が幕を開けます。
最初にホークを見た時に思っていた「なにこれまじかっけえ!」という部分はアメリカンプロレスにあったんです。
そして、運命に導かれるようにWWEと出会うわけです。
この当時はまだWWFだったころで、ロックとかストーンコールド、HHHあたりが活躍するアティテュード時代でした。
ここまで書いてわかるように、実はぼくとWWEの付き合いはそこまで長いわけではありません。
ブレットハートの全盛のころにリアルタイムで見てたりもしてませんし。(ゴングでWWFって団体があってアメリカで人気というのは知ってた程度)
また、新日ファンだったこともあり、海外のプロレスといえばWCWだろくらいに思ってたのも事実です。
新日とWCWはレスラーの交流も多かったので当然の流れですよね。
なんにせよ、ついにWWEを知ってしまった僕はそこからWWEの虜になるわけです。
WWEの中で最も好きなのはストーンコールド。でも最も尊敬に値するレスラーはリックフレアー
さて、やっと本編です。
僕が今回書きたかったのは人生を変えてくれたストーンコールドとリックフレアーについてです。
僕がこれまでの人生の中で一番熱狂し、興奮させられたレスラーはストーンコールド・スティープオースチンです。
以下愛を込めてストンコと略します。
ストンコはWWEを見た時に「なにこれ、こんなレスラーありなんw」と思ったくらい、最初はちょっとだせえくらいのレスラーでした。
でも、その当時はストンコに猛烈な人気があった時代です。
激しくプッシュされている姿を見ていくうちに、「ストンコまじおもれー、ストンコ最高やん!」と思うようになるのに時間はかかりませんでした。
ビンスを襲撃するため医者に扮して病院に潜入するストンコ、バキュームカーに乗ってカートアングル目がけて汚物を噴射するストンコ、ブッカーTを追いかけてショッピングセンターで乱闘をするストンコ、ばかでかいバギーに乗ってHHHのリムジンを踏み潰すストンコなど、ストンコの面白エピソードはたくさんあります。
あと、放送席のJRの「STONECOLD!STONECOLD!」っていう叫びも今でも頭から離れません。
そんなこともあって、ストンコを中心にストンコが一線を退くまでかなり熱中してWWEを見てました。
当時はRAWとSMACKDOWNが毎週2時間ずつで計4時間、PPVが月に一回で3時間と基本閲覧は4時間×4週+3時間で月に19時間は最低でも見てました。
そこに1時間の短編系番組とかも挟んでみてたので(当時はVelocityって名前だった)、月に20時間くらいは最低でも見ていた感じになります。
それくらい熱中して見ていて、当然のように来日公演があれば行って見てました。
ストンコが来日する時には、広島と大阪で2DaysWWE観戦とか今考えると熱中しすぎやろと思う感じの熱量です。
それくらいWWEが好きで、ストンコが好きなわけです。
今でこそ少し熱量は下がりましたが、死ぬまでに一回はレッスルマニアを現地で見たいと思うくらいにはWWEを愛しています。
という感じで、好きなレスラーは絶対的にストンコですが、レスラーとして最も尊敬できる高みにいる存在はネイチャーボーイこと、リック・フレアーです。
以降愛を込めてネイチと呼びます。
ストンコが過激さとか面白さを前面に出している感じだとすれば、ネイチは非常に地味なように見える存在です。
しかし、ネイチには誰にも負けない素晴らしい受けの技術があります。
これを読んでいる皆さんはネイチが「ほうきと試合ができる男」と呼ばれていることを知っていますか?
なぜそのように呼ばれているかというと、例え相手が動かないほうきであったとしても、ネイチであれば試合として成立させることができるという褒め言葉です。
プロレスはご存知のように相手がいて初めて成立するものです。
試合内容も相手によって左右され、どんな素晴らしい技術を持ったレスラーでも相手が素人のようなしょっぱいレスラー(プロレス好きは下手なレスラーのことをしょっぱいレスラーといいます。)だと、あまりよくない試合になったりします。
ようは試合の完成度は自分と相手の相乗効果で成立するものだということです。
しかし、ネイチは相手がどんなにしょっぱいレスラーでも、きちんと試合として成立させることができるくらい、相手を引き立てることがすごくうまく、その魅力を引き出すためのテクニックが世界最高なんです。
そのため、レスラーの中でもネイチは神のような存在ですらあり、多くのレスラーが最も尊敬するレスラーの一人でもあるわけです。
僕もネイチのことはWWEを見る前から知ってはいました。
WCWにもいたことがあるので新日ファンだった頃から知っているはずですが、まだ見る目が甘い時代にはネイチの凄さを理解できていなかったんですね。
今思うとケツの青いガキだったと思います。
WWEを夢中で見ている頃には昔より見る目が肥えてきたためか、ネイチが試合するとどんな試合でもきちんと素晴らしい試合になるなーと感心して見ていました。
相手がしょっぱくてもきちんと試合として成立させるだけではなく、相手が素晴らしいレスラーだと、本当に芸術レベルの試合になるので、プロレスを見ていてため息がこぼれるのはいつもネイチが組み立てる試合ばかりでした。
ネイチほど、レスリングとしてのプロレス自体で「魅せる」レスラーは僕の中ではいなくて(それに近いレベルで相当うまいなと思うレスラーはたくさんいます)、やはり頭一つ抜けている印象です。
ストンコの試合から感じるエンターテイメント性、ネイチの試合から感じるプロと技術力と華麗な試合運び。
僕の中でWWEはその両方を満たすことができる素晴らしい団体です。
そんなわけで、僕はネイチがテレビに出るたびに「wooooooooooooooo」と心の中で叫んでいます。
明日は個人のブログで、WWEの入場について書きますので、そちらもお楽しみください。
長々と暑苦しい駄文にお付き合いいただきありがとうございました。