今年の夏にぜひ見て欲しい映画。ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧からくりのマギアナ」
Publish2016/07/20(水)
7/16の土曜から公開になったポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧からくりのマギアナ」を早速見てきましたが、思っていたよりも、もっともっと素晴らしかったので、紹介しようと思います。
まずはこの動画を見ましょう。
思い出したら泣けてきます。
では僕が今回この映画で思ったことを書きます。
今回のストーリー概略
今回のストーリーのキーになっているのはマギアナという人造ポケモン。
ミュウツーのような遺伝子操作で作ったポケモンではなく、機械にポケモンとしての心を組み込んだ存在です。
このマギアナの動力源のソウルハートが、古代兵器を動かすキーになっておりまして、その兵器を使って世界を支配しようとするアゾット王国の大臣ジャービスがマギアナを連れ去るというところからストーリーは始まります。
マギアナは、ずっとネーベル高原というところで、人間に捨てられて傷ついたポケモンたちやボルケニオンとともに暮らしていたので、マギアナを取り返そうとボルケニオンがアゾット王国に向かっているところでサトシに出会うわけです。
そこから先は劇場で。
正直そこまで期待してなかったけど、最高だった。
僕は、ポケモン映画は初めてスクリーンからポケモンがやってくるということで話題をあつめた2007年の「ディアルガVSパルキアVSダークライ」から毎年劇場でポケモン映画を見ているので、今年で10年目になります。
それまでの過去作品もすべて見ていたので、今年も楽しみである気持ちはありましたが、正直そこまで期待していない部分もありました。
「面白いとは思うけど、最高とまでは言えないかな」そんな感じでした。
でも、実際に見てその感想は大きく変わりました。
はっきり言って過去最高の作品なんじゃないかなと、そう思えるくらいに最高な作品でした。
これこそポケモン映画の王道。子供と一緒に楽しめる名作
何がそこまで最高だったかというと、これまでのポケモン映画で一貫して踏襲してきたテーマ「人とポケモン」というテーマでよい面や悪い面も踏まえて、きちんと納得できるように説明がされているということに尽きます。
人のわがままや嘘によって傷つき、人を信頼しないポケモン。
でもその中でサトシだけは「嘘をつかない」ということを身をもって示し、分かり合えていく様子などは子供と一緒に考えるテーマとしてもすごくいいテーマだと思います。
また、悪役のはずのロケット団も毎度のように最終的にはサトシを応援する側に回っていたり、見せ場もきちんと用意されている点も見逃せません。
そしてニャース。
人の言葉を話せるポケモンとして、物語の重要な箇所の制作側視点でのメッセージをわかりやすく、かつ心を揺さぶる感じで伝えてくれる存在として今回最高に活躍したポケモンだったと言っても過言ではないくらい印象深いです。
また、ポケモン映画は毎回「人が死なない」ようにされている点も素晴らしいです。
今回の悪役のジャービスとその配下も、死ぬことなく罪を償う描写がされていました。
死を持って完結させず、きちんと再起の機会を設けているのは「罪を憎んで人を憎まず」な精神からくるところかなと思いますし、今年もそういう風にしてくれたところがすごく嬉しかったです。
こういう配慮がきちんとされているので、子供と一緒に安心してみることができるんですよね。
この安心感はすごく重要です。
まとめ。本当に面白いので見に行って欲しい。
ということで、今年のポケモン映画は個人的に過去最高の作品でした。
書いているところ以外にも、すべてのメガシンカポケモンが登場したり、ジガルデの見せ場があったり、ピカチュウが可愛く、かっこよく活躍する姿が描かれていたり、ボルケニオンって意外といいやつやんという描写があったり、サトシのアツさがいい感じだったりと、本当に最初から最後までずっと楽しい時間が過ごせる作品でした。
なので、これまでポケモン映画を見たことないという人はもちろん、ポケモン映画から少し離れた人にも自信を持ってオススメできる作品です。
子供はもちろん、大人も楽しめる作品なので、ぜひ劇場に足を運んでみてもらえると僕が言っている意味もわかると思います。