手裏剣戦隊ニンニンジャーに学ぶ「常識を覆す力」
Publish2015/05/12(火)
今日はニンニンジャーが最近すごすぎてちょっとやばめなので、その辺について書こうかと思います。
ニンニンジャーとは?
ニンニンジャーを知らない人向けに簡単に説明しますと、ニンニンジャーはスーパー戦隊シリーズ39作目の作品で、正式名称は「手裏剣戦隊ニンニンジャー」といいます。
忍者をモチーフにした戦隊ものですが、キャッチコピーの「忍びなれども忍ばない!」「忍ぶどころか、暴れるぜ!」というフレーズからも分かるように、いわゆる典型的な忍者というイメージを感じることがないとても勢いのある(というか勢いしかない)興味深い作品です。
何人かには言った事がありますが、僕は個人的に戦隊物の本質は「勢い」にあると思っていて、過去一番面白かった作品が「ゴーオンジャー」だったという事からも分かるように、作品の持つ「勢い」にとても惹かれます。
今回の作品もその僕の好きな勢いのある感じでとても気に入っているのですが、この作品をちょっと違った確度から見るとまた面白いと思うんですよね。
その辺を書きたいというわけです。
既成概念なんかなかった感
まず、問題のキャッチコピーですが、初見ですでにすごいインパクトです。
「忍びなれども忍ばない!」ってどういうことだろうと思いますよね。
感じますか?勢いを!
さて、そんな本作ですがキャストもまた個性的です。
棒読みで何かと「アツいぜ。燃えてきたー!」しかいわないアカニンジャー、なぜか魔法学校卒業という異色の経歴を持つやっくんことクラウド八雲の変身するアオニンジャー、五人の中ではキャラが薄いのに前回黄色の特権「カレー好き」ということをさらっとカミングアウトした資格取得マニアのキニンジャー、アカニンジャーの妹役というわりになぜかいつもオチを担当させられる悲しい役回りのシロニンジャー、一見一番まともそうに見えるけど実は一番行動が読めない変人発明家のモモニンジャーの5人がメインキャストです。
この説明からも分かるように普通の設定ではないです。
この他にも、脇を固める意味が完全に理解できないラストニンジャのおじいちゃんとか、忍術が全く出来ないけどなぜか先生役をしているお父さんとか、アメリカからやってきた落語口調のスターニンジャーとか、脇を固める人達もちょっと尋常ではありません。
さらにいうと、今回の合体ロボも相当おかしくて、シノビマルというニンジャ走りで登場するロボット、ドラゴンとダンプカーと電車とワンチャンロボがメインで、それにパオンマルという象、UFOマルというUFO、ロデオマルというウエスタンなロボットもいます。
なんという意味が分からなさでしょうか。
しかも、メインの5体は合体するわけですが、通常の合体ロボの様な感じではなく、真ん中にシノビマルが乗り込むパターンのやつです。
しかもその役回りもけっこう適当に変わることが出来る感じです。
ここまで書いたら、いかにニンニンジャーがこれまでの常識という枠から外れた存在かということが理解できるかと思います。
これだけハチャメチャに、全く意味など理解しようとすることが無駄であると、逆に吹っ切れて細かいこととかどうでも良くなってくるから不思議です。
だいぶめちゃくちゃで破綻していますが、「だがそれがいい」という感じです。
要は何がいいたかったかと言うと、ここまで吹っ切れて全力で振り切る感じはめちゃくちゃ見習う部分があるなということです。
中途半端に丸く収めようとしたり、伏線改修のために無駄に無駄を重ねる様な事をせず、論理が破綻していようと押しとおる力強さがあるんです。
そういう視点で見ると非常に面白い作品です。
今後の見所など
書いてるうちに面白くなりすぎてアドレナリンがすごくなってきました。
非常に見所のある作品なので、まだ見た事ないという方はぜひ一度見る事をおすすめします。
今後の展開として、まだでてきていない敵幹部や最終合体に至るまでどんなロボットがでてくるのかといった部分や、これだけ風呂敷広げて話が大きくなったラストニンジャとかがどうオチをつけるのかなど、まだまだ楽しめる部分があると思います。
例年恒例の東映太秦映画村のロケもまだですし、仮面ライダーとのコラボもまだありそうですし、楽しみな感じはつきません。
最後にアカニンジャーのセリフで今回の記事を締めくくろうと思います。
アツいぜ。燃えてきたー!