ファイルの命名規則を考えよう。ネーミングルールを統一するメリットについて

Publish2011/04/13(水)

Update2021/03/26(金)

ファイルの命名規則を考えよう。ネーミングルールを統一するメリットについて

今回はファイルやフォルダの命名規則について書きます。
ファイルやフォルダの命名は、作業を行う上での「識別」を効果的に行う上で非常に重要だと考えています。
名前付けが適切ではない場合、「これってなんのファイルだったっけ?」とか、「このフォルダの中って何が入ってるんだったけ?」と分からなくなり、結局位置から確認し直して判別するという無駄な作業が発生します。
これを防ぐためには、ファイルやフォルダの命名規則を作成し、「これが何を意味するものか」という事を識別できるようにする事が重要です。
ファイルの命名規則は一見地味なルール化ですが、これをしているのとしていないのとでは大きな違いが出てくる部分になります。
命名規則をきちんとした状態で運用することで、内容の識別判断が高速化できるので、その後の管理が楽になり業務の効率化にも一役買います。
では、実例をもとに僕が実際にどのようにしているのかを紹介します。

ケース1.ファイル自体の命名規則

まずはファイルのネーミングルールです。
ファイルの場合は、「そのファイルが何のために作成されたもので、いつ作られたものであるのか」を考えるとルール付けしやすいです。
例えば2015年8月15日に作成したサイトに掲載する広告用のバナーの場合だと、「20150815_ad_bnr.jpg」というような感じになります。
これでこのファイルが「2015年8月15日に作成したバナー」であるという事を、一瞬で判断する事ができるわけです。
ファイルを探す際に目安となる情報を付加すれば探しやすくなるという非常に単純な事ですが、この細かい積み重ねが膨大な数のファイルになった際に効率よくファイルを探す際の大きな手助けとなります。
また、日付の文字列を入れておく事で、日付順にデータを並べて管理しやすくなります。
ソートさせたらは結局は同じですが、名前だけで綺麗に並べるルールを考えるのが難しい場合は、単純に日付にするというのも一つの方法かと思います。
なお、このルールの場合は1つのフォルダに対して多くのファイルが格納されている場合には分かりやすいですが、多くのフォルダに分割している場合だと特に意味をなさなくなります。
以下で紹介するフォルダの命名規則を考えてから設計する方がいい場合が多いので、まずはフォルダ側の命名規則を考えましょう。

ケース2.フォルダの命名規則

フォルダを命名する場合は、シンプルな方法の方が後で分かりやすくなる傾向があります。
例えば、フォルダの階層状態をツリー化して考えるという考え方だと非常にわかりやすいのではないでしょうか。
例として考えると、ホームページ「テストぶろぐ」のヘッダーに使うロゴの画像の場合だと「制作案件/テストぶろぐ/html/common/img/logo.jpg」のような感じになります。
この場合だと、まず制作案件という大きなくくりでフォルダを作ります。
そしてテストぶろぐのフォルダに「テストぶろぐ」に関連するファイルを保存します。
ここのフォルダには僕は基本的に4つのフォルダしか置かないようにしています。
その4つは「doc」「html」「src」「data」です。
これは前の会社からずっと続けている事ですが、制作データを格納する場合の固定ルールとして決めていて結構気に入ってます。
docにはエクセルとかワードなどのドキュメントファイルを格納、htmlにはHTMLファイルのみ格納、srcにはF作成したホームページのデザインデータなどを格納、それ以外のデータ関連等はdataという感じです。
それぞれ配下のフォルダにはファイル名でのネーミングルールを適用させます。
あとはお好みですが、僕の場合はホームページを作る場合に共通となる要素を格納するフォルダは「common」にしている場合が多いです。
今回の場合はヘッダーに使うロゴ画像なので、「common」の中の「img」に入れるという感じですね。
commonの中はcss、img、jsなどが入る場合が多いです。
ホームページデータの場合は、認識しやすいファイル名がデータの種類毎だったりするので、フォルダ名と拡張子を連動させたりもして自分なりに分かりやすい構成にするようにしています。

まとめ

こんな感じで自分なりの命名規則を作ってファイルやフォルダを管理するだけで、何も特に考えずに保存していた時に比べるとかなり目的のファイルに早くたどり着けるようになってきます。
命名規則での検索スピードアップと、パソコン自体のショートカットやランチャーなどを組み合わせると、作業スピードはそれだけでもかなり速くなってきます。
なんとなく作業が遅いと思っている人は、一度考えて自分なりの命名規則を作ってみる事をおすすめします。

追記:日付の名前管理についての所感

上記でネーミングルールに日付を入れたほうが分かりやすいと書いてますが、これも時と状況によって変えなければいけないとも思っています。
というのも、そもそも時系列でものごとを整理する必要がない場合や、Gitなどのバージョン管理ツールを使用している場合などは時系列での識別自体が無意味だったりします。
その場合にも時系列に固執して名前付けを行うと、ファイル/フォルダ名が無駄に長くなり、識別能力が低下する場合があります。
これでは命名規則をつける目的自体が無意味なものになてしまうので、避ける必要があります。
ルールは大切ですが、そのルールによって思考停止せず、よりよい正解が何であるのかを模索していくことも必要だと思いますので、バランスよくその辺を考えて自分なり、その会社なりの正解がどこにあるのかを考え続けていくような習慣ができていくといいなと願っています。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Web運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやホームページ/Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web運用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を定期的に更新し、情報配信をしています。
また、Googleアナリティクス認定資格を取得しているので、アクセス解析を用いた分析などの手法でお客様のホームページの成功をサポートしています。
本社のある大阪府高槻市で「ふにすWeb相談所」を開設し、
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