お金儲け=悪いことみたいな考え方をするのはどうかと思う。
Publish2016/01/20(水)
今日は久々に結構正直に書いちゃおうシリーズにします。
今回書きたいのは、世間にあふれている「お金儲け=悪いこと」のような考え方をする人があまりに多いことについてです。
このことを書こうと思ったそもそもの話は、ちょっと前に一部で話題になっていた「「15万で買い取った中古車を30万で売ったら利益率50%でボッタクリ同然」 …一般人は”そのまま”再販すると思っている?」を読んでからちょっとモヤモヤするなと思っていたのが発端です。
ここに書いてあるように、一般の人の多くはお金儲けというものに対してマイナスなイメージを持っていることが多いんじゃないかということは以前から思っていました。
お金儲けが悪いことと思われる誤った前提について
その前に前提として、ここでいうお金儲けというのは「金を儲ける為だったら、人が不幸になることも厭わない」というような人間性のかけらもない場合の話ではありません。
例えば、起業して事業を行う事業者が、自社の売り上げを正当な方法であげていこうとする場合のような状態での話であるとお考えください。
「お金儲け=悪」のように思っている人の中には、「金を儲ける為だったら、人が不幸になることも厭わない」というような前提をイメージしている人もいるかと思いますが、この場合はお金儲けが悪いということではなく、それを行う人の人間性や品性の問題だと僕は思っています。
仕入れと販売と利益、そして売り上げを上げることの意味
件のtogetterに話を戻します。
この場合、15万で中古車を購入し30万で販売した人は仕入れの原価として15万を支払い、その資材を元に修繕やメンテナンスなどを行い商品の価値を上げ、販売価格として30万を設定して販売したということです。
単純に仕入れたものをそのままの状態で転売しているということではないわけです。
この場合、仕入れた中古車を「商品」として販売できるレベルまで持っていくためには、修繕やメンテナンスにかかる「場所代」「修理するための資材代金」「人件費」などの多くの費用がかかるわけで、仕入れ値と同じ価格で売れば大赤字になります。
ここで計上される30万円の内訳は、「仕入れ値」+「商品にするための諸経費」+「販売による利益」になります。
決して15万円がそのまま儲けになっているということではないわけです。
しかし、仕入れ値と販売価格だけしか見ずに判断する人は、その商品になるまでのコストを考えていません。
人件費が必要であるということは、その働いている人の生活がそこにかかっているということでもあります。
事業として利益を上げていくということは、従業員の生活を支えていくということでもあるわけですね。
僕が法人化しても従業員を雇わないのもこの辺に理由がありますが、今回はそこは割愛します。
事業として行う以上、それに関わる人たちの幸せを追求することが必要なので、きちんと利益を上げていくことは会社のためだけではなく、そこに働く人やその家族、ひいては地域のため、日本という国や世界のためでもあるわけです。
最後はちょっと話が大きくなりましたが、利益を上げるというのは搾取しているということではないことがわかります。
あとがき
きちんとした事業者が、真っ当な方法で正しい利益を生み続けることはすごく大切な概念だと思います。
世間に溢れるお金儲け=悪い事のようなマイナスイメージはあまりよくないことだと思っています。
どちらかというと、きちんと利益を出して周りの人を幸せにしていこうという考え方の方が好きです。
そのために必要なのはやはり想像力ですね。
この商品になぜこの価格が付けられているのかを考えれば、販売側がきちんとした商売をしているかどうかを判断することもできるようになるかと思います。