livedoor Reader終了で思うRSSの事
Publish2014/10/02(木)
昨日は10/1で一年も残りあと2ヶ月かー早いなー5/6が終わったなーとぼけーっと思っていたわけですが、世間では色々と動きがありました。
知り合いの会社がプロトタイピングツールを満を持してリリースしたということもすごく頑張ってほしいなと思いましたが、個人的にはこのニュースが一番センチメンタルな感じになりました。
それは「【重要】 livedoor Reader サービス終了のお知らせ」
個人的にはGoogleReaderが終わって、その流れでまあいづれこうなる事は分かってはいた感のあるニュースではありますが。
livedoorReaderのニュースでも続きはFeedlyでという感じに説明がありますし、今後はFeedlyがこの分野をまかされるという事でしょう。
Feedlyを使っている身としても、よろこんでいい事でもないと思います。
なぜかというと、当然の話ですがこうやって事業的に撤退していくという事は「世間に必要とされていない」という事の裏付けでもあるからです。
RSSはもうこの世界に必要のない代物なのか
ブラウザ系のRSSリーダーの代表ともいえるGoogleReaderとlivedoorReaderがサービスを終えたという事は、個人的にはひとつの時代の終焉を迎えたと考えないといけないという事だなと思っています。
RSSリーダーが不要ということは、RSS自体がもはや必要とされていないものであり、ユーザーが利用したいと思っていないものではないでしょうか。
一部のブログとかではRSSで相互リンク的な事をやってトラフィック回し合いとかしてるので、そういう使い方はされていくんでしょうが、一般の人は意識する事がないものになっていくという事でしょう。
ソーシャルが流行った時点で「自分から情報を取得していく能動的な」形から「勝手に好みの情報が流れてくる受動的な」形に変わっていったのを見れば当然とも思えますね。
人は怠惰な生き物なので、わざわざ自分で登録するより、勝手にいい感じの情報が流れてくる方が楽ですし。
そう考えるとRSSのコンセプト自体が時代に合っていなくなってきているという事なのかもしれません。
寂しいですが、きっとそういう事なんでしょう。
なぜはやらなかったのかとか色々
思えばRSSは最初からあまり一般的ではなかったんですよね。
ではじめた当初は「ブックマーク先を巡回する」手間から開放される画期的な代物で、それを知った時にはかなりテンションがあがったのを覚えています。
その当時は手動でお気に入りのサイトが更新されているかどうかを確認していて、その為に結構無駄な時間が費やされていました。
それが更新通知を受け取ってサイトを見る形に変わるだけで、ものすごく衝撃的でした。
でも、この時点で使う対象が「けっこう使っているユーザー向け」だった感は否めません。
一般の人は存在も知らないし、説明してもメリットを理解できない人がたくさんいました。
その原因はやっぱり「使い方が分かりにくい」という事につきると思います。
どういう形であれ、1回リーダーというツールを通して可視化できる形にしなければいけないという手間と、コンテンツを追加する際の手順もツールによってまちまちだったという事も理由としてあるでしょう。
なんにしても、一般の人が使うには敷居が高いツールだったという事です。
なので結局全然浸透しませんでした。
熱狂的なファンはいましたが、一般層まで届いてないんですよね。
いわゆる「キャズム」を超えられなかったという事です。
利用する人がメリットを感じられない分かりにくいツールはやはり淘汰されるのでしょう。
今日は少し悲しくなっているので感傷的な文章ですが、技術的になくなるものではないと思えますので、いつかまた日の目を見るときがくればいいなと気持ちを切り替えて見守っていこうと思います。
追記
ブログ公開後に知人からご指摘いただきましたので追記します。
ご指摘いただいた点は
「RSSのコンセプト自体が時代に合っていなくなってきているという事なのかもしれません」 という事ではなくて、今のニュースアプリがRSSリーダーのあるべき形として昇華した
という事です。
言われてから気付くのも遅すぎるんですが、そういう考え方もあるなとけっこう反省しました。
RSSの存在が否定されているのではなくて、形を変えて生き残っているということ、そういう考え方で接するという事の方がいいようにも思います。
RSSからニュースアプリへと形は変わっても、コンセプトとして情報を届ける手段の一部として残っていると考えるとそう寂しくないなとも思いますし、今のニュースアプリがRSSリーダーにソーシャル機能とランディングページを付与したようなものであるという事に気付かせていただいた指摘はありがたいですね。
やはりブログとかはこういう形で指摘してもらって改めて考え直したり、自分の思慮の浅さを反省したりもできていいですね。
まだまだ精進が足りません。