風立ちぬを見て思った人生と仕事の事

Publish2015/04/07(火)

今日は久しぶりのジブリネタで。
仮面ライダーやスーパー戦隊、ポケモンのイメージが強いと思われがちな僕ですが、ジブリアニメも好きです。
先週の日曜に、久しぶりに風立ちぬを見て色々と思うところがあったので書いてみようと思います。
ジブリアニメって公開当初よりも、ある程度時間が経ってから改めて見直してみると当初は思わなかった感想がでてくるから不思議です。

ピラミッドのある世界とない世界

「君は、ピラミッドがある世界と無い世界、どちらの方を選ぶのかね?」というカプローニさん(夢のシーンでよくでてくる設計士)のセリフがあります。
ピラミッドは理想とか芸術とかそういう解釈も出来ますが、それを作るためには犠牲が伴います。
風立ちぬでは飛行機を作るわけですが、飛行機は「空を飛びたい」という人類の夢を実現させるための道具であり、同時に戦争の道具にもなり得る2面性を有しています。
このセリフをよく考えてみると、自分が作り出したものが人を殺す兵器にもなるし、人の夢を具現化させるものにもあるという事を理解した上で、それでも飛行機を作るのかという質問だという事が何となく分かります。
この部分ってきっと正解はないんですけど、要は「その覚悟があるかどうか」という事だったり、「自分が生み出すそれの影響力」だと考えると非常に考えるところがありますね。
この物語の主人公くらい、世の中に対して影響力があるものを作るというのはごく一部の人だけですが、世の中の末端である僕のような人間でも作るという事を仕事にしている人は自分が作ったものに対して責任と愛情を持ちたいなと思います。
ちなみにピラミッドのない世界を目指すという方向性も考えてみたら色々と面白いとは思いますが、話が変な方向に行きそうなので自重します。

シベリアを食べなかった姉弟

僕が風立ちぬの中で一番好きなシーンなんですが、仕事帰りに二郎が立ち寄ったお店で「シベリア」という食べ物をそこらへんにいた姉弟に分け与えようとしていたシーンがあります。
二郎の偽善的な行為はおいといて、僕はそれを言われた姉弟の気持ちや当時の状況を考えると非常に興味深いなと思うわけです。
姉弟は二郎が言ったように「ひもじい思いをしている」のであろうという事はほぼ間違いないでしょう。
その状況で差し出された食べ物は、気持ち的には食べたくなると思うんですよね。
でも、食べなかった。
なぜ食べずに走って去ったのかと考えると、「貧しくとも心は強くありたい」と思っていたように思うんです。
当時は貧富の差が大きくて、日本という国自体が貧しかったという描写があります。
名古屋の三菱で働く事になった二郎が車の中で見た銀行の倒産や、同僚の本庄の発言からも当時の日本が不景気だった事が分かります。
そういう状況になっていても、幼い兄弟は自分たちのプライドをしっかり持って生きていたと思うんです。
僕は普段から「いらないプライドなんか必要ない」と思っているほうですが、人間としての尊厳を持つという事に関して言えばこの姉弟が取った行動っていうのは理解できるし共感できます。
物語の本筋ではない部分ですが、この辺の細かい描写が僕は好きです。

夢を追いかけるという事

最後に作品全体を通して思う「夢」についての感想を。
二郎の夢は「美しい飛行機を作る」事でした。
結果はどうあれ、「美しい飛行機」を作ったという事は夢を叶えたという風にもとれます。
その代償は奥さんの健康に代表されるように決して小さいものではなかったはずです。
でも、その「美しい飛行機を作りたい」という夢に向かって全力で生きていた姿には心を動かされます。
黒川さんや妹が言っていたように、二郎がしている事は「エゴ」であり、「人の気持ちを考えない薄情者」だった事は間違いありません。
奥さんの健康の事を考えるなら一緒に住むという選択肢はないと思いますし、当時の医学がどうという事は置いといてお医者さんのいう事は聞くべきだったと思います。
でもそうしなかったのは、「その瞬間を大切に生きよう」としていた思いもあるわけで、人が批判するような事でもないと思うんですよね。
現に当人同士がそれでいい、そうしていたいと思っていた事ですし、最後にはきれいなままでいられない部分を見せたくなくて奥さんは病院に帰ったりもするので、強制されていたという事でもありませんし。
二郎からすると自分の夢が叶うための最も大事な時期だったわけで、それを諦めるという選択肢はないので「どっちも取りたい」という事だと思うんです。
これって、普段の僕たちの生活にも通じる話で「どちらかを取らなければならない」という選択を迫られた時に「どっちかだけは嫌。多少しんどくても両方取る」という選択をする時と同じだと思います。
仕事もするし育児もするとか、普段からそういう選択肢はかなりあると思います。
その決断をする際には打算的な考えもある場合もありますが、多くの場合は「やりたい」と自分が思っている気持ちがある方に傾くはずですし、両方同じくらい大切なら犠牲を払ってでも両立させたいと考えるのが人ですよね。
あまり人間味を感じさせないような感じの主人公の二郎の最も人間らしい部分がそこから垣間みれると思っています。

まとめ

この3つのエピソード以外にも途中ででてきたドイツ人の事とか、黒川さんがすごくい人だと思う件とかけっこうしゃべり足りない感はありますが今日はこの辺で。
最初にも書きましたが、ジブリ映画って考えるためのフックになるポイントがたくさんあってすごく面白いですね。
また2年後くらいに見直して、「こういう考え方もあったか」となるような風に見れると言いななどと考えています。
とりとめがなくなりましたが、風立ちぬは人生とは何か、生きるという事はどういう事なのかを考え直すとてもいい作品だと思います。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Webサイトの運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやWebサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web活用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を不定期で更新しています。
2015年11月より大阪府高槻市に「ふにすWeb相談所」を開設。
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