ジェイ・ウーソのこと
Publish2025/02/08(土)

今回はどうしても書いておきたいことがあるのでジェイ・ウーソについて書いておきます。
ジェイ・ウーソ(以下ジェイと略)はWWEのスーパースターで、2025年の2月時点の今最もアツイ男です。
ジェイのことに触れる前にまず前提として、レッスルマニアシーズンと言われる1月後半からレッスルマニアまでのこの期間、WWEは年間でも最大のプロモーションを行う時期で、年間最大のイベントのレッスルマニアまでストーリーの盛り上がりが最高潮になるのですが、その皮切りになるのがPLEのロイヤルランブルです。
昨年のロイヤルランブルでは史上初の2年連続優勝でコーディがレッスルマニアのメイン戦の権利を獲得し、そこからレッスルマニアでのレインズとのメイン戦に至るまでロックとの絡みや色々なイベントを経て最高のメイン戦になったのが記憶に新しいところですが、今年のロイヤルランブルで優勝したのがジェイというわけです。
この時点でジェイがレッスルマニアのメインになることが確定していて、このあとコーディかグンターのどちらのタイトルに挑戦するにしても最高に盛り上がることは間違いないわけで、最もアツイ男というのも大げさな話ではないんです。
ただ、ここに至るまで色々あったのと、WWEを見ていればジェイを知っていると思いますが、そうではない人からすると「ジェイ」ってだれ?となると思います。
なので、ジェイがどういう人かということや、僕が考えるジェイのこれまでとこれからを書いておこうというのが今回の話です(前提長すぎてすいません)
タッグからシングルへの転換
まず、ジェイを語る上で外せないのは、ジェイは元々はシングル戦線ではなく、タッグ戦線で活躍していたスーパースターだったということです。
ジェイのWWEでのデビューは兄のジミーと一緒にウーソズというタッグチームからキャリアがスタートしました。
ウーソズはとても優れたタッグチームで、タッグでのタイトルを何度も取るほどに素晴らしかったわけですが、それ故にジェイは「タッグの人」という印象が非常に強かったんです。
それが変わり始めたのが一昨年くらいからのブラッドラインのストーリーで、当時タイトルをもっていた従兄弟のレインズといっしょに暴れていたブラッドラインから外れて行く形でシングルでも活動しだしたあたりだったと思います。
ただ、その当時でも周りからの評価は相変わらず「タッグの人」という感じで、実際にシングルでも活動はしていましたが、タッグで試合を組まれることも多く(ジミーと揉めてたからジミー以外と)てシングルでの評価は低いままでした。
僕もこの頃のジェイを見ていて、シングルでも活躍してほしいけどどうしてもタッグのイメージが強すぎるから、シングルでの活躍は難しいのかなと感じていました。
そんな空気感があったジェイですが、シングルの試合数が増えていくタイミングである転換点が出てきます。
それが「YEET」のブームです。
YEETのブームとファンの後押し
WWEを見てないとなんのことかわからないと思いますが、今WWEで最もお客さんが盛り上がるのはジェイの登場時に行われる「YEET」です。
これはジェイがランブルで優勝したからそうなっているのではなくて、去年くらいから盛り上がっています。
ファンがYEETのTシャツを着ていたり、サインボードを掲げているのも多いですし、WWEのグッズ販売で一番売れているのもYEET関連らしく、WWEを見ている肌感としてYEETのブームはかなりすごい雰囲気を感じています。
ランブルの優勝で更にすごいことになってるなと感じてもいますし、アメリカでのYEETの人気は日本では想像できない規模感だとも思います。
そのブームの影響やファンの後押しがあり、ついにジェイがランブルで優勝という結果につながっているだろうなということをビシビシ感じています。
WWEでは過去にブームやファンからの後押しの影響でレッスルマニアのメインまで上り詰めるパターンもあったので、そう考えると今のYEETのブームを考えればジェイがランブルで優勝するというストーリーは普通にありえる選択肢だったんですよね。
でも、僕はランブルがはじまるまでYEET人気はあってもジェイが優勝する世界線は一切想像してませんでした。
長年見続けているせいで、どうしてもタッグのイメージが強すぎたんですけど、この考え方が間違ってましたね。
今の時代の流れや変化にきちんと向き合っていれば想像できたはずなのに、それができていなかったのは反省点ですし、この予想ができなかったのがかなり悔しいです。
ただ、ジェイが優勝したのを知った時、鳥肌がたったのは事実です。
ついにジェイが殻を破った、世間の評価を覆したという事実が最高にテンションあがります。
実際に勝ち取ったメインイベント
ジェイはシングル戦線に変更してから、肩書というか別名というか「メインイベント・ジェイ・ウーソ」と名乗っていました。
これまで書いたように、ジェイはタッグのイメージがあってシングルではあまり結果が残せていなかったので、正直なところこの「メインイベント」という肩書はちょっと大げさというか過大評価な感じがあって(ジェイのことは認めているけど、その他のWWEスーパースターを押しのけてメインイベントと言い切るほどではないような感じがするよねというニュアンス)違和感を感じていたのですが、ランブルの優勝でついに名実ともに「メインイベント」にふさわしいスターになりました。
肩書が追いついた感じというか、ジェイが進化/成長し続けている感じとか、かなり込み上げるものがあります。
それと同時に、僕はこの一連の流れにすごく可能性を感じていて、これまでタッグとシングルには壁があった(タッグをメインで活躍している人がシングルのタイトルは取れないという思い込み)と思っているのですが、ジェイの活躍によってその壁がなくなったと思うんです。
ジェイという前例ができたたことで、これまでタッグのみで活躍していたスターのシングルでの活躍という可能性が開かれ、WWEに新しい可能性と楽しみが生まれたと感じています。
この変化の影響はかなり大きいと思いますし、実際にこれからのWWEに対する期待とワクワクもすごく感じています。
ジェイの優勝というこの結果が、僕の頭の中で色々化学変化を起こし続けていて楽しすぎます。
ここ最近はずっとジェイの事ばかり考えています(笑