イナズマイレブンが色々な意味で面白い
Publish2014/09/26(金)
イナズマイレブンとは?
イナズマイレブンを知らない人向けに簡単に説明すると、サッカーアニメです。
ざっくりいえばキャプテン翼みたいなものだと思っていただければ大枠間違いはないかと思います。
制作は妖怪ウォッチで人気が爆発してるレベルファイブです。
元はゲームから始まったんですが、このアニメが相当面白いんです。
僕が知ったのも数年前なんですが、その間に色々面白い感じで楽しんでみてましたので、ちょっと書いてみます。
サッカーという価値を超えるエンターテイメントの創造
まず、イナズマイレブンはサッカーアニメですが、他のサッカーアニメと一線を画す理由として「超次元サッカー」という副題がついている事があげられます。
「超次元サッカー」ってなんのこっちゃと思いますよね。
僕も最初意味が分からなかったんですが、長年観察していく中で、サッカーという枠にとどまらないエンターテイメントを創っているのだという結論に行き着きました。
例えば、普通のサッカーアニメではあり得ない事ですが、イナズマイレブンではこういうような出来事が起こっています。
しかもけっこう普通に受け入れられるというところも不思議です。
・対戦チームが潜水艦に乗って登場する
・対戦チームが宇宙船に乗って登場する
・対戦チームが宇宙人
・対戦チームが宇宙人かと思ったら実はやっぱり地球人
・対戦チームはやっぱり宇宙人
・ボールが燃える
・タイムスリップする
・憑依合体する(作品中ではミキシトランスともいう)
・化身という謎の効果を発動させる
・少年サッカー法という法律がある
・人類が進化した存在と対戦する
・ぬいぐるみが動く
・ペンギンが空を飛ぶ
・宇宙の滅亡を阻止するためにサッカーの試合をする
まだまだたくさんありますが、ざっくり思い出してみただけでもこれだけ色々と起こっています。
これだけ聞いたらもうサッカーでもなんでもないような気もしますが、それらをひっくるめても「サッカー」です。
固定概念を壊す仕組みと取り組み
色々と不思議なことが起こるイナズマイレブンの世界では、常に固定概念は壊され続けます。
「そんな事はできるはずがない」「そんな無茶苦茶な」というような事が頻繁に起こるようになっていて、その流れに対応しないとどうしようもない世界です。
「面白い事をする」というのは、それまでの常識を覆し、新しい発見の先にあったりするものなので、そういう意味で固定概念を壊し続けるイナズマイレブンはとても面白いんじゃないかと思います。
作品中にそのきっかけとなる出来事や伏線も用意されているので、固定概念は壊されるべくして壊されている、いいかえるならその仕組みができています。
例えば、前半に10点差をつけられて、満身創痍なサッカー部が後半に復活して逆転勝ちをしたりするところとかはその典型です。
ある意味予定調和ではあるのかもしれませんが、そのきっかけとなる出来事はとても創造性に溢れています。
成長という人の心にある根源的なテーマ
ここまで読むと、イナズマイレブンは少し飛び道具的な面白さで勝負しているように思えますが、その面白さの根底は「成長する姿」にあります。
登場人物は基本的に中学生ですが、イナズマイレブンの後編ともいえるイナズマイレブンGOでは、イナズマイレブンのメンバーが社会人として登場します。
かつてフィールドでプレイしていたあのキャラクターが監督やサポートメンバーになって帰ってくるといった長期的な成長を見る事もできますし、サッカーの試合を通じて成長していく中学生という瞬間的な成長もみる事ができるわけです。
成長は人の心の根源的かつ普遍的なテーマだと思うので、いわゆる飛び道具的な突飛な展開も人の成長を見るという部分もある事ですんなりと受け入れる事ができます。
その辺のさじ加減というかバランスもすごくいいと思います。
今回は概念的な部分だけで特に深く掘り下げませんでしたが、それでもかなり長文になりました。
次回は少し掘り下げて、メインキャストでもありイナズマイレブンの顔ともいえる「遠藤守」について書いてみようと思います。