好きなツールを使うことが何よりも重要だと思う。
Publish2016/03/29(火)
今日はサイト運用をする上で非常に重要だと思っている「どのツールを使うといいのか?」ということについて書きます。
よく「この場合はどのツールを使ったらいいんですか?」という質問をされることがありますが、その答えとしてお返事している答えを選ぶ際に僕がどういう基準で選んでいるのかという部分のベースの部分の考え方になります。
使っているツールがある場合
まず最初のパターンで、どのツールを使うのかを決める前段階として、過去に同様のツールを使用していたかどうかというのは非常に大きなポイントになります。
これは、やろうとしていることがある場合に、「この場合だったらこうやったらできる」というイメージを持てるかどうかという部分になり、ここがイメージできればうまくできる可能性が高まります。
逆に、変更のイメージができない場合は、やろうとしても無駄に時間がかかったり、頑張ったけど結局うまくいかなくて挫折したりということが起こる可能性があります。
ここでの成功体験と失敗体験は、その後の運用ですごく大きな転換点になるので、可能であればうまくいく方法=成功できるイメージのある方法を選択することが大切です。
例えば、ブログを始める場合であれば、インストール型のブログにするか、ブログサービスでするかなどの選択肢がありますが、運用する人が使っているものと同じシステムで動くブログが一番うまくいく可能性があります。
仮にそのブログが、プロから見て「いけてない」ツールであったとしても、利用する側が「使いやすい」「うまく扱える」のであれば特に問題はありません。
もちろんそのままずっとそれでいいということではないのですが、「やってみたらうまくできた」という成功体験を積み重ねることの方が重要です。
成功体験を積み重ねた次のステップで、より効果を出すことができる仕組みに乗り換えればいいわけで、そこの順番を誤るとうまくできるはずのことができなくなる危険性があります。
決して提案側の価値観でものを決めず、お客さんが「好きだ」と感じているツールでどうすればうまくいくのかを最初に一緒に考えることが大切です。
使っているツールが特にない場合
使っているツールが特にない場合は、「シンプルで早い」ツールなど、初心者でもうまく使えるツールかどうかを検討することが大切です。
よくある取り組みとして、例えばWordPressの場合では必要最小限以外のメニューは表示させないというような取り組み方法があります。
この場合は、ダッシュボードに不要な要素を表示させないことで、迷う確率を減らすことができます。
ツール自体が使いにくいものである場合は、そのデメリットがなくなるような使い方に変えるなどして、成功体験を積み重ねるように準備をすることが大切です。
使っているツールが特にないという場合であれば、スタートはどのツールでも同じなので、ツール自体の好き嫌いがありません。
フラットな状態からのスタートになるので、いちばん早く効果を出せるツールがどれになるのかということをポイントにツールを選ぶことが大切です。
まとめ
ツールはあくまで道具な訳ですが、道具であるがゆえに好きか嫌いかという使う側の感情がすごく重要です。
どれだけいけてるツールであったとしても、そのツールに対する苦手意識や「嫌い」という感情があれば、うまくいくものもうまくいかなくなります。
大切なのは、どんなツールであれ使うことで「目的を達成できるかどうか」です。
ちょっと知ったかぶった人とかが「こんなダサいツール使ってたらだめっすよ」というような見当違いなアドバイスをすることをこないだ見かけたわけですが、大切なのは使う人がそのツールを使う時にどう思っているのかなので、アドバイスをする側が自分の価値観を押し付けてしまうというのはよくないんです。
僕が「好きなツールを使うこと」が一番重要など思っているのにはこういう理由があります。