巌流島の決戦に学ぶ平常心の重要性
Publish2016/03/15(火)
今日は巌流島の決戦から考える平常心の重要性について書こうと思います。
なぜいきなり巌流島の決戦のことを書くかと言いますと、仮面ライダーゴーストに宮本武蔵が出てくるんです。
そして、宮本武蔵ってどういう人っていうのを子供から質問されたので、必然的に巌流島の決戦の話をしないわけにはいきません。
記憶を思い出しながら話をしていて、この話もかなり面白いなと改めて思ったというのがきっかけです。
自分の力を出せずに負けた?佐々木小次郎
巌流島の決戦では、遅刻してきた武蔵にイライラした佐々木小次郎が負けたという話だったように思います。
子供に説明している時にもそんな感じで話したわけですが、「なんでイライラしてたら負けるんや?」と聞かれて、ハッとしました。
佐々木小次郎は宮本武蔵の遅刻という戦術で平常心を失い、本来なら互角に戦えるところを負けてしまったのではないかと思うんです。
佐々木小次郎といえば長剣「物干し竿」と必殺技の「燕返し」が得意だったという設定になっていたかと思いますが、二刀流の宮本武蔵よりも長いリーチと素早い切り返しができるのであれば、互角以上に戦えたんじゃないかなと思うんですよね。
でも、実際には負けてしまったわけです。
イライラすることによって、平常心を失い、自分の本来の力を出し切れなかったことが佐々木小次郎が負けた理由の一つにあるということがわかります。
相手の心理を突いて有利に事を進めた宮本武蔵の戦略
上記から佐々木小次郎の負けた理由は「平常心を失って自分の力を発揮できなかったこと」である可能性が非常に高いわけですが、その状況を作った宮本武蔵はどのような想定でこの戦略を考えたのかというところが興味深いです。
敵に勝つための方法として、自分が強くなるというのは王道ですが、相手を弱くするというのも一つの方法です。
ちょっと話がそれますが、僕が好きなゲームに女神転生というゲームがあります。
その中に自分の攻撃を強くする魔法「タルカジャ」と相手の攻撃を弱くする魔法「タルンダ」があります。
ボスと戦う時に物理で叩くスタイルの僕の場合、必ずと言っていいほどよく使う魔法です。
この2つの魔法を使うタイミングは、相手の悪魔がどういうタイプなのかに合わせて使用するんですが、それと同じようにタイミングに合わせて自分が強くなるか、相手を弱くするのかという選択がゲームを進める上で非常に重要な戦略です。
話を戻しますが、宮本武蔵の場合は、相手を弱くすることで自分を有利にする戦略をとったということになります。
おそらく百戦錬磨の宮本武蔵なので何かしらの理由があってそっちの方向で考えたんだと思われますが、この決断こそが勝利を導いたのではないかなと思うわけです。
僅差の戦いで勝敗を分けるメンタリティ
実際に宮本武蔵がどう考えてこの戦略をとったのかは本人以外知る由もないですが、僕が思うにこの戦略をとった理由は実力が伯仲していたためではないかと思うんです。
二刀流の宮本武蔵と長剣・燕返しの佐々木小次郎が真っ向からぶつかったらどちらが勝つかは時の運というくらい、僅差での勝負ではなかったのかなと思うんです。
その僅差を埋めて、安定して勝利するためには、自分を強化する(例えばその時の戦い用に特別な技を開発するとか)よりも相手の弱体化を狙う方が手っ取り早くて確実なんだと思います。
ハイレベルな戦いにおいては、微妙な差を感じ取って有利にすすめるには、いかに相手の能力を出させないようにするのかということが重要なので、遅刻して平常心を失わせるというのはすごく理にかなった戦略ですね。
まとめ
今回は、僅差の勝負になるときに勝敗の明暗を分けるのは、どれだけ自分の実力を出すことができるのか、つまり「平常心を保つことが重要」という話でした。
これは巌流島の決戦だけではなく、通常の仕事にも使える考え方だと思います。
なんかうまくいってないなと思える場合は、自分が平常心を保てているのかということが大切なので、深呼吸をして考えてみることをお勧めします。