カブキさんの50周年記念マッチから考えるプロの仕事
Publish2014/11/13(木)
先日、東住吉で行われていたグレートカブキさんの格闘技人生50周年特別興行に行ってきたんですが、そこで色々と考える事がありました。
以前、忘年会でカブキさんのお店に行ってお話を聞いた際も、ものすごく楽しくてこんな記事「プロレスはUXだ!」を書きましたが、今回は実際の試合から感じ取った事を中心に「プロのお仕事とは?」という事について書こうと思います。
カブキさんは言うなればプロの中のプロなわけですので、見ていて「感じる事がない」なんて事はないわけです。
僕はプロレスが好きなので、かなり感情的になっている部分もあるかと思いますが、そこについては「そこはかとない優しい気持ち」で見守っていただければと思います。
ファンを楽しませるために全力投球する姿勢
今回のカブキさんの試合は6人タッグ(3vs3)だったのですが、そのメンバーは天龍さんや青柳館長、藤原組長に齋藤彰俊とモハメドヨネというかなり豪華なメンバーでした。
もちろんそれぞれの方が歴戦の強者ですし、カブキさん同様ずっとリングで生きてきた人達です。
カブキさんは50周年ということもあり、さすがに動きのキレやスピードなどは全盛期の時に比べることもできない感じにはなってはいますが、それでも年齢を感じさせないファイトを見せてくれました。
対戦相手も、本物の人達なのでしっかり遠慮なく試合をしていて、その姿を見るだけで目頭が熱くなりました。
書いている今も思い出して泣きそうなくらいです。
本当に全力でプロレスをしていたカブキさんの姿、プロレスだけでなく入場や途中でのヌンチャクの演舞なども全てが全力で、その姿を見て心が動かないプロレスファンはいないんじゃないのかと思うんです。
カブキさんの思いがリングから伝わってくるんですよね。
この姿勢は見習わないといけないと思うわけです。
「男は背中で語る」という言葉がありますが、言葉ではなく態度で、プロレスで語るという事こそがプロレスラーとしてのカブキさんなんだなと思うのです。
安定感と安心感、信頼性
そして、試合自体は長年プロレスを見ていた人も、はじめてプロレスを見る人も楽しめる試合の組み方でした。
王道かつユーモアのある試合の一連の流れは、磨き抜かれた宝石のようにすばらしく、楽しく安全に見れる素晴らしい試合でした。
やはり試合自体のクオリティーも重要で、周年イベントだからお祭りっぽい感じも残しつつ、締めるところは締める構成にするなど、これこそプロといえる素晴らしい試合でした。
ファンをしっかり楽しませるための信頼感や安定感というのは何事にも通じる仕事の在り方ではないかと思うんですよね。
いつもプロレス見てて思うんですけど、ひとつひとつの動きから流れを作り、驚かせたり注目させたり、最後には拍手で終われる試合を作るというのは並大抵の事ではないと思うんです。
ひとつひとつの動作にこだわり抜いた美学があるからこそ、最終的な感動が生まれると思うので、本当の仕事とは何かを考える時には、やはりプロの中のプロを参考にするのが一番です。
モチベーション上がりますしね。
といった感じで、非常に楽しくて勉強になった貴重な経験をする事ができました。
やっぱりプロレスは最高だ!