「g.o.a.t」のサービス提供終了を受けて感じていること
Publish2021/12/17(金)
今回のブログは、ここ数年の流れで感じていたことについて書こうかと思います。
感じていたことの延長線上にあるなーと思った出来事が、タイトルにもあるブログサービスの「g.o.a.t」が提供終了になるというニュースです。
ビジュアルブログサービス「g.o.a.t」サービス提供終了のお知らせ
「g.o.a.t」は2016年からサービスを提供していたということで、5年のサービス提供期間があり、webサービスとしては継続していた方のサービスだと思っていました。
ですが、その「g.o.a.t」もサービスが終了になるということで、利用していた人はこれからどうするのかを考えないといけなくなりました。
僕個人としては「g.o.a.t」のアカウントはありますが、試しのような感じで使ってみていただけなのでサービスが終了してもダメージはないんですが、「g.o.a.t」をメインで使っていた人にとってはかなり大きなダメージではないかなと思うんです。
終了のニュースを見る限りでは、後継のサービスはなく記事のエクスポートで対応するということのようですが、エクスポートするファイルの形式はWordPressのフォーマットに準じたものになるようで、使用できるのが確認できているのはWordPress、はてなブログ、ameba Owndのみということが記載されていました。
この場合、終了後の移転先の選択肢が3つに絞られているということで、自由度が高いと言える状態ではないです。
仮に、この3つがいまいちだと感じていて「g.o.a.t」を使用していた人の場合は、自分の思っている理想とは異なる形で運用を続けていなくてはいけないので、運用のモチベーションは間違いなく下がります。
サービス終了ということ自体は仕方のないことだと思いますが、その影響は利用頻度が高いほど大きいですね。
サービスが終了するという可能性をふまえておくということがやはり大事だなと改めて思うわけです。
本題:ブログを取り巻く環境がかなり変わってきている
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
僕が何を感じているのかというと、ここ数年でブログを取り巻く環境が大きく変わって来ていると思っています。
時代は常に変わっていくので、こういう変化は仕方がないというのは前提としてありますが、それをふまえて考えてもより大きな流れとして世間に対してのブログの影響力が明らかに弱くなってきている、要はブログのポジションが下がってきていると感じています。
このブログをはじめた10年前くらいだと、web関連の人の中でのブログを使用した情報発信の影響はけっこう強くて、ブログ発信で色々な動きが起きている感じがしていました。
実際に、僕もブログを通じて色々な動きがあって、その影響をかなり受けている方だと思っています。
その当時でも世間一般のすべての人に対して影響があったということではなく、特定の人たちに対しての影響力が大きい感じだったと思います。
それから数年して、世間一般への影響は広がっていた感じはしますが、その代わりにそれまでブログを通じての影響力の強さは弱くなっていったように思います。
これまでの偏りがなめらかになって、数は増えたけど飛び抜けた影響力を持つものではなくなった感じです。
その流れからいくと、そこから数年先にはより多くの人がブログを使っている世界になるという感じだったのかと思うのですが、実際はそんなことはなくて、全体的に利用者が減った、ブログに関わる人の総数が減って全体的にレベルダウンしている様になってしまっているのではないかなというのが現時点での僕の感想です。
これにはいろいろな理由が考えられるのですが、例えばブログからYouTubeなどの動画配信への移行や影響力の推移、誰もがブログのような文章ベースで長文を読むことは難しいということなど、様々な要因が複合的にからみあって現在の状況になっているように思うわけです。
見る側の方で考えると、たしかに文章を読むよりも動画で見て聞いたほうが理解力は高まります。文章を読むのは慣れていると何も感じませんが、文章を読むという習慣がない人が文章を読むということを習慣化するのも難しいです。
また、時間には限りがあるので動画での情報取得をするとそのために消費される時間が増え、文章に割り当てられる時間も減るので動画の影響力が強くなれば必然的に動画よりも情報分解の難易度がいブログのような文章コンテンツは影響力が弱くなっていくのは必然的なのかもしれません。
そして、その流れの先にあるのは「g.o.a.t」の終了からもわかるように、ブログを公開できる場所自体が減っていくということになり、更に影響力が低下していく未来です。
この流れは今後さらに加速していくと思うので、これから先のブログを取り巻く環境を考えると、少しさみしい気持ちになってきています。
ただ、だからといってブログがオワコンだということではなく、文章を通じてしか伝えることが出来ない内容や文字情報という固定的な情報を伝えるという、ブログだからこそ出来たり、ブログにしか出来ないことはあるので、そういう特性や特徴に特化した形で続けていくということは価値としてあると考えています。
世の中の流れに逆らっても無駄だと思うので、その流れの中でどういう舵取りをして先に進んでいくのかを考えるということが大切なんだと思います。