SNSの利用状況の変化を感じること
Publish2016/06/03(金)
今日は普段感じているWeb界隈の人たちとそうではない人たちの温度差について書こうと思います。
「このSNSの利用者層ってこうだよね」という思い込み
こういう仕事をしていると、世間一般の人よりもインターネットに長い時間接しているせいか、世間一般の人が感じているインターネット像とWeb界隈の人たちが感じているインターネット像には隔たりが出てきていると思っています。
これはインターネットに限った話でもないですが、特定の業界の特定の世界で生きていると、ローカルルールや暗黙のマナーのようなものを意識して、どんどん概念が固定化されていきます。
それによってより素早く情報を処理できたり、迅速な対応ができていくといったメリットがありますが、同時に既成概念にとらわれがちになるというデメリットもあります。
Webの世界の場合であれば、「このSNSの利用者層ってこうだよね」という思い込みとかは結構ありがちな話だと思うんです。
サイトをリニューアルする時とか、新しいページを作る時などに対象ユーザー像を考えたりしますが、その時に想定するターゲット像にブレがあるといい結果を出せない可能性が高くなるので、ターゲット像にブレをなくすためにも思い込みで「これはこういうものだ」ということを考えないようにした方がいいと思います。
世界はどんどん変わっているんだなと実感すること
この話をする時にわかりやすいのが、TwitterとLINEです。
Twitterといえば、2006年7月から始まったサービスなのでかれこれもう10年も経つサービスです。
サービス開始当初や比較的早い時期から始めた人たちからすると、10年くらいの付き合いになるので、「Twitterのことはよく知っている」と考えている人も多いと思います。
でも、果たしてその中で10年間ずっとTwitterを続けてきたヘビーユーザーのような人はどのくらいいるのでしょう。
ほとんどの人は一定期間はアクティブでも熱が冷めてきて距離を置くようになるんじゃないかなと思うんですよね。
かくいう僕もTwitterよりFacebookの方を重点的にしていた時期もありますので人のことを偉そうに言えたわけではありませんが、こうやって離れている間に起こっている変化には気付けないわけです。
「Facebookはおっさんのツール」という言葉を聞いたことがある人はいますか?
最近は結構聞くようになったこの言葉ですが、Facebookはメインのユーザー層がおっさん世代になっているので、その子供世代の10代前半から20代までの層は親がいるFacebookではなくTwitterやinstgramに流れていくという話もよく聞くと思います。
10年間もサービスが継続しているということは、そのサービスを利用しているメインの年代層に変化が出てくるということは考えればわかります。
また、Web界隈の人が思っているよりも、世間一般の人はかなりの確率でLINEをしています。
この利用率の高さは、多分自分が思っている以上に高いと思うんです。
PTAの活動をしていて分かるのは、自分と同世代の人はほぼLINEで連絡を取り合っていますし、親と子供、子供と祖父母なんかもLINEで連絡を取ったりしています。
Twitterなどはソーシャルとしての使われ方ですが、LINEの場合はまず連絡手段として一般の人が多く利用しているということを実感します。
また、その普及率が高いこともあって、LINEのタイムラインも比較的多くの人がソーシャルとして使っているという様子も知りました。
こういう「現時点での利用状況の変化」を感じていくということは、すごく重要だと思うんですよね。
まとめ
僕は基本的に「思い込みは危険」という考え方の人なので、余計に気になっている部分もあると思うんですが、実際に生活をしていても電車やバスの中でみんなスマホを利用しているということは気付きます。
昔は電車の中ですることといえば、ウォークマンで音楽を聴くか、漫画や新聞を読むか、寝るかといった感じの選択肢だったと思うんですが、今はほとんどの人がスマホな訳です。
一昔前とは、日常生活の風景も変化しているということもこういう辺から実感できると思います。
常にこういう変化の兆しを見逃さないように、ちょっとした変化や違和感に気をつけて生きていかないといけないなと、ふと思ったので書きました。