「常に変化し続ける姿勢」と「攻めの姿勢」の見本はWWEを見るとすごくよくわかるという話

Publish2016/08/15(月)

「常に変化し続ける姿勢」と「攻めの姿勢」の見本はWWEを見るとすごくよくわかるという話

今日はWWEから考える「常に変化し続ける姿勢」と「攻めの姿勢」について思ったことを書きます。
僕はこのブログでも何度か書いているように、WWEというアメリカのプロレス団体が好きで、結構ずっと見ているわけですが、WWEがなぜ好きで面白いのかなーとふと思ったときに考えたのが、客を飽きさせないように「新しい取り組みに常に挑戦し続ける姿勢にあるな」と思ったわけです。

対立構造の明確化と競争原理による加熱感

そんなことを考えたのは、最近やっていたドラフトを見ていたから。
ドラフトというのは、WWEの看板番組のRAWとSMACKDOWNにそれぞれ所属レスラーを割り振るイベントです。
それぞれの番組には、所属選手しか出演できなくなる(あくまで基本的にはという感じで、特番などでそのルールが崩れることは大前提としてある)ので、その前にもう見れなくなるであろう組み合わせでの試合を組んだりすると盛り上がるわけです。
そのドラフトの目玉は、それぞれのコミッショナーに就任したシェインとステファニーの対立構造にあります。
シェインとステファニーはオーナー一家のマクマホン家の人間で、会長のビンス・マクマホンの子供で、兄妹です。
この兄妹は昔から仲が悪いという設定で、ことあるごとに対立してきたり、仲良くなっては裏切ったりを繰り返してきた関係なので、見ている人からするととってもわかりやすい対立構造の図式になります。
この2人の対立構造を中心に、それぞれの番組が視聴率やチケット・グッズの販売額などで競争を行い、勝ったほうがビンスの正当な後継者となるというわかりやすいご褒美もあるんです。
WWEにおける対立構造の図式というのは、過去にも何パターンかあったわけで、有名どころだとWWEとWCWがやっていた月曜視聴率戦争とかがあります。
なので、この対立構造を描く図式自体が新しいということはないんです。
でも、そこに至るまでのストーリーとして、シェインの電撃復帰からGM就任、ステファニーの権力者の地位からの脱落など、いろいろな要素が絡まり合ってここに至っているので、見ている側からすると、いきなり始まったのではなく、これまでの流れの延長線上として存在していて、しかも徐々に加熱していくようなそういうテンションにさせてくれる取り組みな訳です。
奇をてらって新しいことをすることだけが革新や変化ではなく、過去からある伝統的でわかりやすい手法であっても、それらにバックグラウンドとなる付加価値を付け加えてあげれば、革新的で変化に富んだ取り組みに映るわけです。
こういう姿勢は非常に学ぶところが多く、マンネリしがちな状況を打破するためにとてもよいサンプルだと思うわけです。

GMの革新的な抜擢人事

さて、このドラフトで所属選手が分けられて、新しい組み合わせでの試合が組めるようになるという部分も楽しみなんですが、シェインとステファニーの対立構造を加速させるGMの人事も非常に面白い結果になりました。
GMは普段の番組を取り仕切る役割の人で、この人選をどうするのかはシェインとステファニーに一任されていました。
競争に勝つために、非常に重要な位置付けのGM人事です。
どういう風になったかと言いますと、RAWのGMにはミックフォーリーが、SMACKDOWNのGMにはダニエルブライアンが就任しました。
まず、ミックフォーリーですが、言わずと知れたハードコアのレジェンドで、アンダーテイカーとのヘルインアセル戦でセル上から実況席に落ちたことは歴史的な場面です。
そのフォーリーが、RAWというWWEにおける看板番組を仕切るので、この人事に文句のつけようがありません。
ちなみに、RAWはアメリカのテレビ番組の中で最も長く続いている歴史のある番組で、いわば定番となる番組です。
人事にも、そういう歴史を感じる部分やトラディショナルな要素が必要だったわけですね。
さて、一方のSMACKDOWNのGMのダニエルブライアンは、ついこないだ現役を引退したばかりの超人気レスラーです。
SMACKDOWN自体も、いろいろな放送局を渡り歩き、今は新しい局で生中継になるという大きな変化があった番組です。
RAWとは対照的に、より目新しさや新鮮さといった要素が重要なイメージで、そのイメージを体現するのにぴったりな人選です。
いずれの人事も、それぞれの番組のカラーを体現する素晴らしい人選で、かつお客さんにも人気が高い人なので、これからの盛り上がりが非常に期待できるわけです。
単にドラフトを行うだけではなく、そのドラフトをさらに盛り上げる人事や演出、その後のストーリーの伏線となり得るとっかかりを作るところなど、一つの変化をさらに奥深く、味わい深い形に仕上げる手法は非常に参考になりますね。

まとめ

週末にWWEを見ていて、こんなことを考えていました。
試合自体も素晴らしく楽しいし、試合を盛り上げるための演出もうまい。
これこそがエンターテイメントで、お客さんにどう楽しんでもらえるかと常に考えている姿勢だなと思うんです。
この手法がそのまま転用できることはありませんが、「どうやったら楽しんでもらえるだろう」「何をしたら面白いだろう」と常に考え行動し続けること。本当にWWEから学ぶことは多いです。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Webサイトの運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやWebサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web活用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を不定期で更新しています。
2015年11月より大阪府高槻市に「ふにすWeb相談所」を開設。
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