よかれと思ってはじまる悪しき慣習について
Publish2016/04/15(金)
今日はよかれと思って言った一言が未来に禍根を残すことになるかもしれないよという話をします。
この話は、先日PTAの役員会で話していたある話題についての内容になります。
よかれと思って断ることが前例となり、将来の役員が迷惑する
先日話していた話題は、PTAの役員がエリア外の活動(僕の場合だと小学校エリアではなく市役所付近で行われる市のPTAの集まりなど)を行う際に、PTAから交通費が支給されるという件についてです。
交通費が支給されるのは、PTA活動の一環として車やバスでの移動にかかる費用が発生するので、その補填として払われる形のものです。
まあ普通に考えれば、PTAの役員をしているからそこに参加しないといけないわけで、そのためにかかるバス代や駐車場代を自費で払うと役員の負担が大きいからなわけです。
PTAは一応任意団体とはいえ、役員として活動を行う以上結構負担はあるわけなので、せめてかかった経費を補填するルールはあっていいと思うんです。
会社の従業員が交通費を経費で落とすような感覚ですね。
そのお金が支払われること自体は問題ないんですけど、問題は車やバスで移動しなかった人(例えば自転車とか)の場合、費用がかからなかったからお金をもらうのは悪いなと思って辞退しようとした人がいるそうです。
それ自体は、その人からすると無駄なお金が払われなくていいということになるので、よかれと思って辞退しようとしたわけですが、その弊害が発生するということまで考えていなかったんです。
その弊害というのが、「来年からは交通費は自費になります」ということ、もしくは「移動は自転車で行ってください」というルールになるということです。
これは極端ですが、「前年の役員は自転車だから交通費を辞退した」という前例ができることで、場合によってはそれがその後にも引き継がれるルールとなってしまう危険性があるということなんです。
これだと、よかれと思って行動した人が結果的にその後の役員の負担を増加させるという皮肉な結果になってしまうんですよね。
楽しくするために、守るべきルールと線引き
まず、PTAの役員はみんなできる範囲内でがんばろうということが活動の前提にあります。
それぞれ家庭があり、仕事があるので、それらよりもPTAの活動が優先されるようなことはあってはいけないと思います。
そのためには、PTAの活動を楽しむくらいの心の余裕は必要で、そのためにルールがあるはずです。
しかし、上記のような前例ができてしまうことで、楽しめる余裕が減っていき、負担ばかりが増えるようになってしまう危険性もあります。
やはり、家族や仕事など、その人の根幹をなす部分に対しての悪影響はあってはいけないわけです。
そのために、そうならないようなルールと線引きが必要です。
前述の交通費とかだと、「そのくらい別にいらないですよ」という気持ちもわかります。
でも、それをすることがこれから後を引き継ぐ人たちの負担になるのであればするべきではないですよね。
まとめ
交通費くらいの小さいことでも、積み重なることでストレスや不満感がたまっていくものなので、細かい話ではありますが気をつけないといけないと思っています。
自分ががよくても人にとって迷惑なことというのは、これ以外にもきっとあると思いますので、そういう一歩先のことを考えれるようになりたいものです。
まだ始めたばかりのPTA活動ですが、既に色々と勉強になっています。
せっかくするのであれば、極力積極的に前向きに関わっていこうと思っています。
まだ先は長いですが、楽しんでがんばろうと思います。