Ameba Owndがはじまったので使ってみて考えた事。
Publish2015/03/20(金)
先日Amebaの新しいサービス「Ameba Ownd」がはじまったので、早速使ってみました。
Ameba Owndを知らない方に説明すると、簡単に言えば「無料で簡単にサイトが作れるサービス」です。
実際に触ってみて思うところがあったのでその事について書きます。
ちなみに、今日は若干長いかもしれません。
まだ荒削りな部分があるけど、それはあまり気にしてない
先日オープンしたばかりで、まだ使い方とかもよくわかってなかったというのもあって最初はけっこう手探りな感じでどうやって変更するのかなという感じでしたが、やってみたら思っているより簡単でした。
確かに他のツールとかと使い勝手が違う部分もありますので、人によっては難しいと感じる事があるかもしれませんが、肌感覚ではこのくらいは慣れで解決できるレベルかなと思っています。
それよりも、機能としてSEOを意識していたり、GoogleAlayticsやウェブマスターツール、Twitter、Facebook、instagram(あとAmeba)といったソーシャルサイトとの連携があったり、複数サイトを持てるようにしていたり、アプリを使ってスマートフォンから更新が出来るようにしていたりといった「サイト公開後の運用面」をきっちり考慮に入れた設定が組み込まれている部分がしっかり考えられているなと思っています。
これから広告の設定とか独自ドメインの設定など、本格的にサイトをこっちで運用するための用意もしているようなので楽しみです。
ブログではなく、サイトが簡単に作れて、運用も簡単にできる
Amebaはもともとアメブロがあるので、なぜAmeba Owndをはじめたんだろうという部分も少しありましたが、実際に使って分かるのはサイトはAmeba Owndで、ブログはアメブロでというユーザーの囲い込みなのかなというのと、これまでアメブロを使っていなかった人達にAmeba Owndをきっかけとしてアメブロに移行させるという逆の目的も少なからずあるように思います。
あと、実際に触ってみると分かるんですが変更やページの追加とかがすごく簡単にできます。
cssとか細かい部分は出来ませんが、単にある一定レベル以上のものをテンプレートから選んで作るというだけであれば、全く支障がないレベルでした。
あとこれが無料で出来るし、広告も今のところほぼない状態です。
ここまでサイトを作る事が簡単にできるようになった時代が来ているんだなとしみじみ思いますね。
全くサイト制作の知識がない人でも、サイトを作って公開するという事が出来る時代になったといっても過言ではありません。
「サイトを作るだけ」の価値が全くなくなったという象徴的な出来事になるかも。
さて、実は今日の記事はここからが本編です。
長い前振りですいません。
まず、先ほど「ここまでサイトを作る事が簡単にできるようになった時代が来ているんだなとしみじみ思いますね。」と書きましたが、半分本音で半分嘘です。
どこが嘘かというと、「すでにけっこう前から簡単にサイトを作れるサービスはあるから」です。
例えばJimdoやwixとかみんビズ(今ははじめてWEBというサービス名称に変更)とかがそうです。
サイトが簡単に無料で作れる時代はすでに来ていたわけです。なのでそこの部分は半分嘘だったんです。
では、なぜそんなことを書いたかと言いますと半分本音の部分になるんですが、「Amebaがはじめたから」というのが大きいかなと思っています。
先ほど紹介したツール類は、知っている人は知っているけど世間一般にまでそこまで浸透しきっているわけではないと個人的には思っています。
また、仮に知っていたとしてもそれを使ってみようと思える人もまた一部だったりします。
なので、各地のイベントなどでツールを介したコミュニティが必要だったりすると思うんです。
より多くの人に使ってもらうためには、このツールが「簡単」で「だれにでも」できて、しかも「無料」でも使えるっていう事を周知する必要があります。
でも、Amebaの場合はすでに世間一般でもアメブロという存在が周知されていますし、そのAmebaがリリースしたツールという事であれば既存のアメブロユーザーだけではなく、これまで「簡単にサイトを作れる」という事を考えていなかった人にまで「やってみようかな」と思わせるきっかけになると思うんです。
そういう意味でのAmebaがはじめたというインパクトは思っているよりも大きいんじゃないかなと思っています。
Webの制作をしている視点から考えると、これまでお金を払って制作を依頼してくれたお客さんが自分で作ってしまうのでビジネスとして成り立たないという事もあるでしょう。
単純にこれまで「サイトを作るだけ」というサービスを展開していたら、今回の出来事は死活問題ですね。
でも、僕は今回の事があったから依頼がなくなるという事はないと思ってもいます。
それは、何回もしつこく書いているように僕が「運用とサポート」をメインに据えて活動している事にも関係ありますが、分かりやすくいうと「作る」という部分だけを価値として提供しているわけではないからです。
今回リリースされた「Ameba Ownd」でも各種設定や連携が指定できるので、何となくの運用でも努力を重ねる事で成果を上げていく事は出来ると思いますが、やっぱり機能だけでは難しい部分があります。
そこの問題を解決できるのはツールではないと思っているので、僕としては今回ツールがリリースされて困るという事はないです。
もう一歩踏み込んでいえば、今回のツールをきっかけにサイトの運用の重要性に気付いてくれる方が増えると思うので、そっちの方の効果が大きいです。
あと、これは余談ですがデザインの細かい部分(cssでカスタム出来ない)とかは、逆に考えるとデザインはテンプレートに任せて、コンテンツと真っ正面から向き合う機会にも繋がると思います。
デザインに気が取られないというか、本来何をするためにサイトを作ろうとしているのかという根幹部分がぶれにくくなるという意味ではすごくいいと思っています。
このような事を考えていると、Ameba Owndにはこれまでサイトにふれあう機会がなかった人達にサイトと向き合う機会を増やしてもらういいきっかけになるサービスだと思います。
Webの裾野を広げるためにも、もっと大きくなってほしいと思います。