検索エンジンへのモバイル対策と考え方、チェックツール
Publish2015/02/27(金)
Update2018/10/08(月)
先日Googleのオフィシャルブログより、検索結果に関する重大と思える発表がありました。
それがこちらです。
Finding more mobile-friendly search results
全文英語なので、わからない人向けに結構乱暴に要約しますと、「4月21日から、スマホ対応されているWebサイトが全世界の検索結果画面を対象に表示されやすくなる」ということです。
キーワードは「モバイルフレンドリー」。
今のモバイル全盛の状況を鑑みて、モバイルに対応したサイトが検索結果で優位になりますよという流れです。
ウェブサイトをモバイルフレンドリーにする理由
Googleがモバイルフレンドリーを優先する理由は、以下のURLで理由を説明されています。
ウェブサイトをモバイルフレンドリーにする理由
ここを読むと理由ははっきりしていますね。
以前よりこのブログでも何度か言っていましたが、すでにモバイルが主流になりPCはマイノリティな存在になったとGoogleが考えていると言っても過言ではないでしょう。
PCだけ作るという考え方ではなく、まずモバイルありきでPCも対応させる「モバイルファースト」が基本的な考え方になっているということです。
これはPCを蔑ろにするということではなく、PCも含めていろいろな環境でユーザーが情報を快適に閲覧できる情報設計をしなさいということだと思います。
それを実現する技術はたくさんありますが、技術先行ではなく考え方としてモバイルが最優先と考える時代が来たということです。
モバイルフレンドリーをチェックするツール
とはいえ、いきなりサイトをモバイルファーストで作り直すと言っても予算やスケジュール的に難しいでしょう。
まずは既存のサイトを改修してモバイルに対応させ、その後に本格的に作り替えるというフェーズが現実的な選択肢だと思います。
そこで活用できるのが以下のツールです。
いずれもGoogleが作成しているチェックツールなので、ここをクリアしておくというのは最低限必要であると考えられるかと思います。
モバイルフレンドリーテスト
まずは今回の発表の大本命ともいえる「モバイルフレンドリー」であると言って大丈夫かどうかをチェックするツールです。
モバイル フレンドリー テスト
URLを入れて確認するだけでどこに問題があってどこを改善すればいいのかを教えてくれるので、そのとおりに変更しましょう。
基本的には問題がなくなるまでした方がいいと思いますが、状況によっては難しい場合もあるかと思います。
その場合は、サイトをリニューアルして対応する、リニューアル時の重要な指標として設定するなど次のステップの対策として取り入れるといいと思います。
問題がない場合の表示
モバイルユーザビリティーチェック
次の紹介するのはWebマスターツールを使用してチェックできるモバイルユーザビリティーチェック。
モバイルユーザビリティーチェック
こちらもサイトの問題点を指摘してくれますし、具体的にどこのページに問題があるのかを教えてくれるので便利です。
ユーザビリティは「サイトの使いやすさ」を表す指標です。
よく間違われる「障害者や弱者への対応」だけという意味ではありませんので、これから最も重要視していく必要のある項目です。
誰でも安心して使うことができるサイトであることは、サイトの運営上でも重視すべき項目であるという風に考えましょう。
PageSpeed Insights
最後に紹介するのがPageSpeed Insightsです。
PageSpeed Insightsはサイトの表示速度を計測するツールですが、実はモバイルでの「ユーザーエクスペリエンス」の状態も確認することができます。
PageSpeed Insights
表示速度ももちろん大切な要素ですし、ユーザーエクスペリエンスも確認できるということであれば使わない理由はないともいえます。
これら3つのツールはそれぞれ重複してチェックしている部分もありますが、上から順番に3つともチェックすると今のサイトのモバイルでの問題点を洗い出せるかと思います。
最後に
今回僕がこの記事で最も伝えたかったことを書きます。
今回は「モバイルフレンドリー」という分かりやすい指標をGoogleが出してくれたことがすごく大きなニュースだと思っています。
モバイルの重要性やシェア、今後の展開などは考えている人はかなり多いんですが、現実問題として多くの企業では優先順位として高いものではないと考えられていたかと思います。
しかし、その内容によって検索結果に影響を与えるということであれば、ビジネス上のインパクトは非常に大きいものになります。
Googleがそのきっかけを作った、「新しい時代への新しい考え方」を提示してくれたというのはこれから変革する時代を生き抜くうえでいいきっかけになると思っています。
今までの考え方からさらにその先に進むためにも、「モバイルフレンドリー」というキーワードを頭に入れておくようにしていきましょう。