ESET Cybersecurityの権限設定変更と除外フォルダの設定について
Publish2013/09/02(月)
Update2021/05/06(木)
今回は僕がいつも使っているESET Cybersecurityのちょっとした設定について紹介します。
まず今回この記事を書く経緯として、最近興味を持ってはじめようとずっと色々やってたdocpadが、なぜかインストールできないっていうことがありました。
サイトの説明や色んなブログでの詳細な設定などを何度確認して実行してもうまくいきませんでした。
そこで色々考えたり調べたりしていて、あることに気付きました。
インストールが不完全で途中で止まっているということに。
エラーメッセージ見たら一目瞭然なんですが、そこの部分を読み飛ばしていて気付くのに時間がかかってしまいました。
で、色々考えました。なぜ止まっているのかを。
そこでふと、「もしかしてセキュリティソフトで弾かれちゃったりしているのでは?」と思い、「リアルタイルファイルシステム保護」を無効にして試したところ、一発でいけました。
黒い画面系のやつでインストールがうまくいってないっていうのも、権限とかの問題もありますが多分これも原因の一つでした。
そこで各設定について自分用含めメモしておこうと思います。
ちょっと長いので目次
ESET Cybersecurityの権限設定
実験で「リアルタイルファイルシステム保護」を無効にしたのはMacBookだったのですが、いざ自宅のiMacで同様の作業を行おうとしたところ、ESETの管理画面に「リアルタイルファイルシステム保護」を無効にする項目自体がありません。
こりゃ困ったという事で、色々調べたりしたんですが僕のググリ力不足か目的の情報にたどり着けませんでした。
なので、ESETのサポートセンターにお問い合わせメールをしてみました。
後述する除外フォルダの設定についてと合わせて2件分を土曜の夜に送りました。
月曜の夕方くらいには返事が来たらいいなくらいの気持ちでいたのですが、ESETのサポートからの返信は日曜の夕方には届きました。
しかも文章もとても分かりやすく親切丁寧な返信内容です。
返信内容によると、以下の手順で変更を行う事で対応が可能とのことです。
- rootユーザーでログイン
- ESET Cyber Securityを開く
- 「設定」をクリック
- 画面右側の「詳細設定を表示する・・・」をクリック
- 詳細設定画面が表示されるので、「ユーザー」タブ内の「権限」を選択
- 切り替わった画面内の、左側の「ユーザー」内に表示されている任意のユーザーを選択し、「追加」ボタンをクリック
- [OK]ボタンで画面を閉じる
- 元のユーザーでログインして確認
なるほど。そういう流れねっていうことで早速変更しようとrootアカウントにログインしようとしたのですが、iMacでrootアカウントって設定したっけ?と思って調べてみると、初期状態ではrooアカウントは有効化されていないそうです。
なので、まずはrootアカウントを有効化しないといけません。
MacOSでのrootアカウントの設定
rootアカウントの設定はググったら即出て来ました。
一応以下のリンクが正しいのですが、自分用メモなので転載しておきます。(OS X Lion 以降の場合)
- Apple メニューから「システム環境設定」を選択
- 「表示」メニューから「ユーザとグループ」を選択
- 鍵アイコンをクリックし、管理者アカウントで認証
- 「ログインオプション」をクリック
- 右下の「編集」または「接続」ボタンをクリック
- 「ディレクトリユーティリティを開く」をクリック
- 「ディレクトリユーティリティ」ウインドウの鍵アイコンをクリック
- 管理者アカウント名とパスワードを入力し、「OK」をクリック
- 「編集」メニューから「ルートユーザを有効にする」を選択
- 利用するルートパスワードをパスワードフィールドとその確認用フィールドに入力し、「OK」をクリック
ソースはこちら
Mac OS X で「ルート」ユーザを有効にして使用する
といった感じで手順通りに進めたらrootアカウントを有効化する事ができました。
ESET Cybersecurityの除外フォルダ設定
rootアカウントを設定後、サポートからいただいた手順通りに作業を行うことで「リアルタイルファイルシステム保護」を有効化することができました。
これでクリック一つで切り替えできて便利なんですが、もう一つ便利にしたいと思って特定のフォルダの場合はESETでの監視を除外する方法はないかなとサポートさんに質問をしていました。
そこで教えていただいた以下の設定を行うことで、特定のフォルダ下では問題なくdocpadが動作することを確認しました。
これで作業用フォルダを定義してストレスなく色々作業が捗ること間違いなしです。
教えていただいたのは以下のような感じです。
- ESET Cybersecurityを起動
- 「設定」画面を開き、「詳細設定を表示する」をクリック。「詳細設定を表示する」が表示されない場合は、画面左下の「+」ボタンを押して詳細モードに切り替え
- 設定画面が開くので、「保護」タブを開く
- 「除外」の画面下に表示されている「追加」ボタンをクリック
- 該当のパスを入力し、「OK」をクリック
- 「OK」をクリックし、設定画面を閉じる
まとめ
今回は結構長いこと使ってて分かった気になっていたESETの権限や除外フォルダの設定など、普段使っていてあまり気にしていない部分を設定する事になったので、色々と勉強になりました。
そしてなにより素晴らしいなと思ったのが、ESETのサポートの正確さと丁寧さです。
実は今回のことでとても困っていたので、一時期ESTから他のソフトに乗り換えを検討していたのですが、丁寧かつ的確・迅速に対応してくれたのでものすごく好感度が上がりました。
ソフト自体も、これまで使ってきて今回のこと以外では不満もなかったので、今後も使っていこうと思いました。
サービス提供をする上でのサポートの重要性も改めて考えさせられましたし、とてもいい経験になりました。
この記事が僕のようにESET使っててなんかコマンドラインからのインストールがうまくいかないぞという人の役に立てば幸いです。