キャッシュよさらば【Webサイトのキャッシュを削除する方法のまとめ】
Publish2015/05/29(金)
Update2020/11/25(水)
今日はキャッシュの削除方法を紹介します。
え?キャッシュ?今さら?とか思わないでください。
キャッシュに関する一般の人の理解は未だかなり低く、そもそもキャッシュとは何か?という事を知らない人がまだまだたくさんいます。
仕事上色々なWebに関する相談をいただくのですが、その中でもキャッシュに関する質問はいつまでたっても減りません。
「それキャッシュが原因ですよ」
このセリフをこれまで何回言ったのでしょう。
これからこのセリフを言わなくてよくなるためにも、言われてもこの記事を見てもらえば理解してもらえるようにするためにも、ここらで一旦きっちりとまとめておきたいと思います。
キャッシュとは?
まずキャッシュとはそもそもなんなのか、そこから説明します。
以下IT用語辞典から引用
キャッシュとは、使用頻度の高いデータを高速な記憶装置に蓄えておくことにより、いちいち低速な装置から読み出す無駄を省いて高速化すること。また、その際に使われる高速な記憶装置や、複製されたデータそのもののこと。
この説明からも分かるように、ざっくりいうと次回情報を表示させる際に以前のデータを使って表示を早くできるための仕組みです。
サイトの高速化を行う際にも重要なキャッシュですが、便利な反面昔のデータが表示されるので開発中などにはかえってない方がいい場合もあります。
変更した内容を確認したけど以前と変わっていなかったという理由がこれです。
基本編
それぞれ個別の設定については以下で紹介するとして、全体で通用する基本編から紹介します。
何回か連続して読み込む
キャッシュの削除をする場合の一般的な方法は、「サイトの再読み込み」を行うことです。
一回では変更されない場合もあるので、サイトを更新を連打するとキャッシュが再構築されて新しくなる事があります。
もしくは、キーボードのF5を連打して更新するとキャッシュが更新されます。
一番手軽に対応できる方法ですが、F5の連打は3回くらいまでにしておいたほうがいいです。
やりすぎ注意ということで。
ブラウザの再起動
更新以外の方法は、ブラウザ自体を一旦終了させて再起動させる方法があります。
正直わざわざキャッシュの為だけに再起動するとかは、めんどくさいですが、一応これも基本的な方法の一つです。
各ブラウザやサービスでのキャッシュの削除、キャッシュをクリアする方法
では、ここから先は具体的にどういう手順でキャッシュを削除するのかを紹介します。
GoogleChrome
GoogleChrome(デスクトップ)の場合は以下の手順です。
- ブラウザのツールバー右上にあるにあるメニュー(三本線のアイコン)をクリック
- 「その他のツール」をクリック
- 「閲覧履歴を消去」をクリック
- 表示されるダイアログで、「キャッシュ」のチェックボックスをオン
- 上部にあるメニューを使用して、削除する情報の期間「すべて」を選択
- 「閲覧履歴データを消去する」をクリック
詳しくはこちら
https://support.google.com/chrome/answer/95582?hl=ja
また、キャッシュを新しく作る場合は
- Ctrl+更新ボタン
- Shift+更新ボタン
- Ctrl+F5
- Shift+F5
でいわゆるスーパリロードを行う事も出来る。
これは、ブラウザに残っているキャッシュを強制的に最新のものに変更する方法です。
Firefox
Firefoxの場合は以下の手順です。
- メニューボタン(三本線のアイコン)をクリック
- 「環境設定」を選択
- 「詳細」パネルを選択
- 「ネットワーク」タブをクリック
- 「キャッシュされた Web ページ」から「今すぐ消去」を選択
詳しくはこちら。
なおこちらに書いてありますが、Firefoxの場合はキャッシュの自動削除を設定できます。
https://support.mozilla.org/ja/kb/how-clear-firefox-cache
Firefoxでのスーパーリロードは以下の通り
- Shift+更新ボタン
- Ctrl+F5
- Ctrl+Shift+R
Internet Explorer
Internet Explorer(IE)の場合の手順はこちら。
Windows7,Windows Vistaの場合
- スタートボタン(windowsマークの丸いやつ)をクリック
- 「コントロール パネル」をクリック
- 「ネットワークとインターネット」をクリック
- 「インターネット オプション」をクリック
- 「全般」タブをクリック
- 「閲覧の履歴」の「削除」をクリック
- 「すべてを削除」をクリックし
- 「はい」をクリック
- 「OK」をクリック
上記以外の場合
- Internet Explorer を終了させる
- エクスプローラーを終了させる
- 「スタート」ボタンをクリック
- 「コントロール パネル」をクリック
- 「インターネット オプション」をダブルクリック
- 「全般」タブをクリック
- 「インターネット一時ファイル」 の下の「ファイルの削除」をクリック
- 「ファイルの削除」ダイアログ ボックスの「すべてのオフライン コンテンツを削除する」チェック ボックスをオン
- 「OK」をダブルクリック
詳しくはこちら。
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/260897/ja
IEのスーパーリロードは
- Ctrl+更新ボタン
- Ctrl+F5
Safari(デスクトップ)
Safari(デスクトップ)の場合の手順はこちら。
- 「履歴」をクリック
- 「履歴を消去」を選択
- 「消去」をクリック
詳しくはこちら。
https://support.apple.com/kb/PH17184?locale=ja_JP&viewlocale=ja_JP
Safariのスーパーリロードは
- Shift+更新ボタン
- Ctrl+Shift+R
- Ctrl+R
以上がPCの場合です。
主要な3つを紹介しましたが、その他のブラウザの情報も頃合いを見て追加するかも知れませんが、基本的にこの情報はインターネット初心者向けなのでこれで問題はないでしょう。
続いてモバイルの場合です。
iOS/Safari
モバイルでのiOS上のSafariの場合の手順はこちら
- 「設定」をタップ
- 「Safari」をタップ
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 「履歴とデータを消去」をタップ
- 履歴とWebサイトデータを消去」がグレーに変われば消去完了
詳しくはこちら。
http://csqa.kddi.com/posts/view/qid/k1391721513
iOS・Android/chrome
モバイルでのiOS上のChromeの場合の手順はこちら
Androidの場合
- 「メニュー」をタップ
- 「設定」をタップ
- 「プライバシー」をタップ
- 「閲覧履歴の消去」をタップ
iOSの場合
- 「メニュー」をタップ
- 「設定」をタップ
- 「プライバシー」をタップ
- 「消去するデータの種類」を選択
- 「消去」をタップ
詳しくはこちら。
https://support.google.com/chrome/answer/2392709?hl=ja
Android Browser
Android Browserの場合の手順はこちら。
なお、Android Browserは各端末等によって微妙に違いがあります。
種類が多すぎるのでここでは[102SH/102SHⅡ]を紹介します。
分からない、違うという場合は、各メーカーサポートにお問い合わせしてご対応ください。
- 「ブラウザ」を選択
- 「メニュー」をタップ
- 「設定」をタップ
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップ
- 「キャッシュを削除」「履歴削除」を選択
- 「はい」をタップ
詳しくはこちら。
https://support.google.com/chrome/answer/2392709?hl=ja
モバイルの場合の主要なブラウザはこんなところかと。
番外編として、CMSでキャッシュが制御されている場合もあるので、その場合の対応方法も紹介します。
WordPress
WordPressの場合は、WordPress自体というよりも、キャッシュ系プラグインでキャッシュの制御ができます。
制作者の場合だと自分でその辺を選んだりはしますが、発注後に開発者がよかれと思って入れている事が原因などでトラブルになる場合もあるみたいなので(僕は確認とってから入れますけど)、納品後に該当プラグインがあった場合は以下の手順で対応しましょう。
また、サーバー付属の簡単インストールでもキャッシュ系プラグインが自動的に有効化されている場合もありますので、確認はしておきましょう。
WP Super Cache
- メニューの「設定」をクリック
- 「WP Super Cache」をクリック
- 「コンテンツ」タブをクリック
- 「キャッシュを削除」をクリック
DB Cache Reloaded
- メニューの「設定」をクリック
- 「DB Cache Reloaded」をクリック
- 「キャッシュファイルを削除する」をクリック
W3 Total Cache
- メニューの「Performance」をクリック
- 「General Setting」をクリック
- 「Empty cache」をクリック
Concrete5/5.7
Concrete5も最近使用されているサイトが多いので、書いておきます。
Concrete5のキャッシュについては公式にも案内されているので、開発者の人はまず目を通すと思いますが納品されたものを確認する段階で見落とされる場合もあるかなと思います。
ちなみに、以下で紹介するのは5.7系の場合ですので、それ以前のバージョンの場合は自動的に変わるようです。
上記で記載しているブラウザ側の対応で問題ないかと思います。
- 右上にある三本線のアイコンをクリック
- 「システムと設定」をクリック
- 「キャッシュをクリア」
また、「システムと設定」の中にある「キャッシュとスピード設定」でキャッシュの設定を細かく調整する事も出来ます。
システム側でここまでキャッシュの設定を出来るというのはすごくいいですね。
詳しくはこちら。
http://concrete5-japan.org/help/5-7/using-concrete5-7/in-page-editing/the-toolbar/page-edit-drop-down/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5/
まとめ
といったところを押さえておけば、キャッシュの対策としてはほぼ問題ないかなと思います。
これ以外にもサーバー側のキャッシュが原因の場合もありますので、上記のいづれにも該当しない場合はサーバーのサポート窓口に確認してご対応いただければ。
キャッシュについて困ったときや、説明が難しい時などにこのまとめを活用していただければと思います。