アップグレードふくいで登壇してきました。【参加レポート】
Publish2015/03/09(月)
Update2018/10/08(月)
2015/3/7(土)に福井県産業情報センターで行われた「アップグレードふくい+プラス ~Web制作者のための仕事の作り方・向き合い方~」で登壇してきました。
今回お話させていただいた内容は「ブログ活用はWeb制作者から。ブログを続けることで得られた人・仕事・価値」というタイトルで、Web制作者の方向けのブログ活用についての内容でした。
当日のツイートはこちらです。
#ugfplus2015
僕が話した内容はいつもブログで書いていること+あまり人前で言ってないことという感じで、けっこうぶっちゃけた話を中心にお話ししてきました。
当日のスライドは参加いただいた方だけに配布させていただくことにしたので、公開はやめておきます。
内容を抜粋した簡略版はもしかしたら公開するかもしれません。
それはそうと、僕以外の登壇されていた皆さんのセッションがすごくよかったので、その点について書いてみます。
手戻りを防いで時間を作る!サイトの価値を高めるためのコミュニケーション術
フォルトゥナの坂本さんは色の話だったんですが、いつもと少し違って色を決める前にしていることのポイントをお話されました。
進行させる場合の具体的な順番として、まずは「お金」の部分をお客さんと意識の共有をしていこうという部分はすごく共感できるお話でした。
最初に同じスタート位置に立ってから、はじめて色やデザインの事を考えるというか、色はともかくデザインは最後の最後でいいんじゃないかというのもすごく納得出来る感じでした。
その中で特に面白いなと思って聞いていたのは「デザインは具体的な言葉で」という話。
ピンクという色でもその人によって持っているイメージが違うので、そういうあやふやな部分を削って具体的な情報として共有していこうというアプローチは素敵だと思います。
ここには書けませんが、後半は実例として坂本さんの実際のお仕事の話を聞けたのもすごくいい経験でした。
坂本さんのお話のテーマとして僕が思ったのは「スタートと共感・共有」の大切さかなと思います。
よい仕事をするためにも、その前にある物をしっかり共有し、同じ方向を向いて向かっていく感じというか、そういう事っていうのがやっぱり大切なんだなと思いました。
コミュニティの運営から新たなお客様の価値!商品の先にある幸せの創造
「JimdoCafe 神戸&大阪」を運営されている有限会社バックステージの河合さんのお話はものすごく面白い話でした。
個人的には、このお話は福井の人だけではなく本当にもっとたくさんのWeb制作者が聞いたほうがいい話だと思います。
そのぐらい素晴らしいお話でした。
河合さんが運営しているJimdoCafeでのエピソードを交えて、必要とされている事や本質とは何なのかという事を話されていたんだと思うのですが、その視点をWebの制作者側はつい忘れがちになるので、その点を再認識してくれるとてもいい機会だったと思います。
中でも心に刺さったのは「伝える」から「伝わる」という言葉で、本当の意味でのユーザー目線でコンテンツを考えるという姿勢というか、そこへの向き合い方というのは常に考えるというか考え続ける事が大切だと思います。
あと、JimdoCafeで行っている内容が「自分と商品がしっかり向きあういい機会」であり「社員や顧客としっかり向きあういい機会」にもあるというのは、お話を聞いてものすごくしっくりきました。
人に聞いてもらう事で自分が整理できるという部分のエピソードとかもすごく面白かったです。
作っていく上での「ーーにいるーーなお客様に喜んでいただくーー屋」という分かりやすい指標とかも参加したみなさんの心に刺さっていたと思いますし、そこがすごく重要だと僕も思うところがあってけっこうずっとうんうん頷きながら聞いていました。
その為の考え方として「商品の先の顧客の幸せ」という、ついつい製品やサービスのことばかりに意識がいきがちですが「その製品やサービスを使ってお客さんはどういう体験を得たいのか」という事を意識するという、当然だけど忘れがちな事を考えていく姿勢が見習わないといけない点ですね。
これらの話を考えるだけじゃなくて、最終的に求められているのはその考えを実行に移す「実践力」だというのはかなり痺れました。
今回のセミナーで登壇した全員が言っていたテーマでもあったわけですが、一番しっくりきた言葉は「実践力」です。
これから縮小していく日本というマーケットの事を考えれば、考えた事を実践していくしかないですよね。
あと、今回河合さんのお話を初めて聞いたんですが、とてもユニークだなと思ったのは、お話の途中に「損益計算書」と「貸借対照表」がでてきたところです。
そもそも、Webサイトのお金の計上の仕方として販促費ではないよね?という話のくだりででてきたんですが、普段Web系のセミナーではめったにでないキーワードなのでとても新鮮でした。
こういう経営者的な視点も制作者が持つ事でまた違った視点で案件に取り組めると思うので、すごく楽しくお話を聞く事が出来ました。
Web制作者が地元特産品を使った商品をプロデュース!新しい仕事への挑戦
最後のセッションは山川製作所の山川さんのお話です。
山川さんがOneMeというサイトで販売している倉敷児島ジーンズiPadケースのまつわるエピソードをお話されました。
この話もすごく勉強になるというか、これから先のwebに携わる一人として違う形の可能性を感じる話でした。
山川さんはこのセッションでご自身のバックグラウンドの事をけっこう強めに紹介されてましたが、全ての業務が受託でそこから先の未来への不安という部分とか、ものすごく自分とシンクロする部分があるんですよね。
たぶんフリーランスで受託の仕事をしている人はみんなそうだと思います。
たぶんこのままじゃ破綻するタイミングが来る。肉体的にも精神的にも今のままの仕事のスタイルを貫く事が出来るタイムリミットは決まっているっていうのはたぶんWebの受託をしている全員が抱える不安といっても過言はないでしょう。
そのひとつの可能性として、ご自身が取り組んだ事を数字まで公開してお話ししていただくというのはものすごい勇気がいる事だったなと思います。
本当にすごいなと。
今回のセッションの締めとして、これから先の可能性を指し示してくれたとても素敵なセッションでした。
まとめ
全体としてみると、坂本さんからのお話の流れでテーマとして、「どういう手段で」「主体性を持って」「やり続ける」ことが大切かということを終始話したような感じになりました。
この流れについては特に打ち合わせをしたわけではなかったんですが、登壇している全員が大切にしている部分が共通していたことがこのいい流れを作ったんじゃないかなと思います。
お声がけいただいた坂本さんが「僕が聞きたいと思っている人を集めた」というのがいい結果に繋がったんじゃないでしょうか。
キーワードは「実践力」です。
参加していたみなさんも、僕と同じくすごく共感を受けておられたようで、早速次の日にブログを書いて学んだ事を実践されている方もおられたのはものすごくうれしかったです。
そのブログがこちら。
アップグレードふくい+
とにかく、言葉ではうまく伝える事が難しいですが、とても面白くて勉強になる会になったんじゃないかなと思います。
機会があれば、またこの4人でお話できたら面白いなと思っていますし、福井だけじゃなくいろいろな人に話を聞いてもらいたいなとも思っています。
終了後の記念撮影。楽しかったという事がビシビシ伝わってくる感じです(笑)