第36回リクリセミナー「フォントのホント リターンズ with FONTPLUS DAY」に参加してきました。

Publish2018/09/25(火)

第36回リクリセミナー「フォントのホント リターンズ with FONTPLUS DAY」に参加してきました。

2018/9/22(土)に、メビック扇町で行われた 第36回リクリセミナー「フォントのホント リターンズ with FONTPLUS DAY」〜フォントワークス 藤田重信さんをお迎えして〜」に参加してきました。
このセミナーは、筑紫書体のデザイナーの藤田重信さんのお話を大阪で聞くことができるめったにない機会なので、是非聞いてみたいということで参加しました。
こういう仕事をしていると、「フォント」は日常的に、無意識に目にし、使っているものですが、実際にその書体をデザインする人が何を考え、どのような意図で書体を作っているのかを聞くことができるというのは非常にレアな体験だと思いますし、実際に参加してみてすごくいいお話が聞けたと思いました。
当日の様子はこちらでまとめていますので、気になる方は是非どうぞ。
なにげに名言集のようなことになっております(笑)
第36回リクリセミナー「フォントのホント リターンズ with FONTPLUS DAY」のツイートまとめ #resem36

今回の記事では、書体自体のことというよりも、考え方の部分を中心に、自分が思ったことを書き連ねていこうと思います。

書体の流行と使用率の話

まず、最初のセッションでは参加者全員が一番楽しみにしているであろう藤田重信さんのセッションからスタートしたわけですが、最初から独自の世界観というか、藤田さんの人柄がわかるような、丁寧でそれでいて落ち着きのある語り口で話が始まりました。
最初にお話されていた時代を変えた書体「ナール」のお話も面白かったわけですが、僕が面白いなと思って聞いていたのは書体に流行があり、使われすぎると飽きられるから、それを意識して次はどういう流れの書体が来るのかを想定して書体をデザインしようという考え方の部分でした。
書体のデザインというと、イメージ的には書体が好きな人が自分の好きな書体をコンセプトに沿って自由に作っているというイメージで、あくまで主観的に作っているものなんだろうなと考えていました。
でも、藤田さんのお話を聞く限り、使用される人のことや時代背景など、その時々で必要とされるであろう書体を想定してデザインするという、ものすごくユーザー視点からデザインがはじまっているということが面白いなと思いました。
普通に考えれば、デザインするということはそういうこと(使う人のことを想定するというスタートライン)なので、特別なことではないんですが、書体のデザインはもう少しアートよりなところにあると思い違いしていました。
セッションの後ろの方で「これだったら使える。が一番大事」という言葉も刺さりました。
ここに関しては実際に話を聞かないとわからなかった部分なので、すごく勉強になりました。

ディティールに対するこだわり

丸ゴシックの話をされている時に、錯視を徹底的に意識するという話がありました。
春という漢字の、日の部分で、ぱっと見ると上下同じ幅で真っ直ぐになっているように見えますが、実際には上が少しだけ短く、先も直線ではなく微妙に緩やかな曲線になっているということだったんですが、人の目は自分の都合のいいようにものを捉えるので、その差異を回収して、きれいに見えるように調整して作成されているということです。
この部分って、口で言うのは簡単で、理論武装もしやすい部分ではあるんですけど、実際にやるとなると試行錯誤も必要だろうし、どこまでやればいいのかの判断もかなり難しいことだろうなというのが少し考えただけでもわかります。
でも、そこに一切の妥協を入れず、満足の行くレベルまで調整しているという話を聞いて、確固たる信念のようなものを感じました。
そして、デザイナーとしての姿勢には尊敬する部分がありますし、より高いレベルで何かをするというのはこういうところなんだろうなと再認識しました。
よくいわれていることですが、「神は細部に宿る」というやつですね。
実は僕はこの言葉があまり好きではなくて、その理由は「そのレベルに達していない人がこの言葉を言うと一気に安っぽくなるから」なんですが、藤田さんのレベルでそれを実践している人であればその言葉には説得力が出るなと思って聞いていました。
(藤田さんが神は細部に宿るって言ったわけではありません)

「ふ」

今回のセミナーで僕が一番面白く話を聞けたのは、「ふ」という一文字との出会いのエピソードでした。
お客さんとの商談中に、時間が空いたのでこれを読んでおいてと渡さされた本に出てきた「ふ」の書体に衝撃を受け、その影響で「ふ」を活かすために他の文字まで作ったという話です。
このエピソードが素敵すぎて意味がわからなかったんですが、自分が「これはすごい」と思ったことから、次の実行に移すまでのスピード感、実行力、そして情熱の熱量の多さ、その全てが素晴らしいなと思いました。
僕はふにすという屋号の都合上、ひらがなでも「ふ」という文字に一般の人より愛着がありますが、そのはるか上を行くレベルの情熱を見せつけられた感じで、もうなんと言葉で言い表せばいいかわかりません。
とにかく、この話の流れからエピソードまで全部ひっくるめて最高でした。

なにかに没頭するということ

藤田さんのセッションではなく、その後のweb女子とのトークセッションで話されていたことなんですが、藤田さんは車(カローラ)が好きらしく、その話をされている時、本当に心の底から楽しそうにその話をされていました。
そして、その車のディティールに対するこだわりが、自分が書体をデザインする上でも影響を受けているということもおっしゃっていました。
その人が持つ「これが好き」という情熱が違う形での成果物に反映された時、その成果物はその人だけができる素敵なものになるというようなことをおっしゃられていて、それはすごいわかるなーと共感しました。
そして、その話をされている藤田さん自体が、その代表なんじゃないのかなとも思えました。
よく、大人になっても心は少年のままというような表現がありますが、藤田さんはまさにそういう感じの人でした。
自分が好きなことを話されているときの、あの素敵な笑顔には、それを感じます。

まとめ

今回のセミナーには、藤田さん以外にもフォントおじさんこと関口さんや、Web女子の角田さんと八剱さんも出演されていましたが、今回は藤田さんのことだけ書きます。すいません。
それくらい、藤田さんの世界観を知れたということが、今回のセミナーで一番印象的で、参加してよかったなと思う理由でした。
参加したことで、実務的になにか進捗めいたものがあるかといえばそういうことはないんですが、自分も一応デザイナーという肩書をすることもあるので、デザイナーとしての姿勢や考え方という意味で、藤田さんのように実績を重ねている方の生き様を見ることができたというのはとても素晴らしい経験でした。
セミナーには結構久々の参加でしたが、やはり普段接することがない方の話が聞けるセミナーっていいですね。
また、できるだけ積極的に足を運んでいこうと改めて思いました。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Webサイトの運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやWebサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web活用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を不定期で更新しています。
2015年11月より大阪府高槻市に「ふにすWeb相談所」を開設。
地域の方々に気軽にWebのことを相談できる場所として、より多くのWeb運用の問題解決をするために活動しています。
また、不定期で大阪を中心にWeb運用やブログなどをテーマにしたイベント「ふにセミWS」を開催しています。
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