第24回リクリセミナー「一人の経営。会社の経営。」 参加レポート
Publish2015/05/19(火)
2015年5月16日に中央会計セミナールームで行われた第24回リクリセミナー「一人の経営。会社の経営。」 に参加してきました。
今回のセミナーは、すごく興味があったので告知された瞬間に行くことを決めていた感じです。
というのも、登壇される3名のそれぞれのスタンスが全然違うけどそれぞれなりに確固とした考えがあることは知っていて、その根本に触れる機会になるんじゃないかと思わせてくれるような事を思ったからです。
実際に聞いてみたらやっぱり面白くて、しかもこれからの自分の活動の方向性や今ダメな点が浮き彫りになったので、そういう意味でも素晴らしい時間でした。
細かい部分は参加者特典みたいな部分があるので書きませんが、それぞれのセッションで考えてたことを書いてみます。
あと、当日のTwitterのハッシュタグはこちら。
#resem24
梛野さんのセッション「お金の話。」
まず梛野さんのセッションですが、今回は少しだけ遅刻してしまったので最初の部分が聞けず途中からだったんですが、それでもすごく面白かったです。
このブログでも何回か書いたような記憶がありますが、梛野さんの声は僕が好きな声ベスト3に入る声です。
とてもいい声だと話の内容がすっと頭に入ってくるんですよね。
まずそこが素晴らしいです。
もちろん内容もよくて、個人と法人の違いについてや、法人設立のことなどさすが専門家という情報を惜しみなく出してくれる感じでした。
僕はすでに法人化しているので、法人化したときに聞いたことの復習のような感じでした。
余談ですが、今回の参加者層はこれから法人化しようとしている方が多かったようで、梛野さんの時にどういう層の方が来られているのか挙手する際に「経営者の方」と聞かれて手を上げたのが僕と登壇される野田さんだけだった(いちばんうしろから自分が見える範囲では)時には、すごく申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
経営者という肩書きではありますが、世に言う一般的な経営者とはだいぶ異なりますので。
一人企業ですので従業員を雇用してませんし…。
ここからは参加したひとだけわかるキーワードの羅列になります。
- 法人設立のルールとなり、第三者の確認ともいえるのが定款認証というのはすごく分かりやすい説明だった。
- 法人廃業の時のお金=葬儀のお金というのも分かりやすい
- 法人税と所得税の違いの説明も比較して話すことですごく分かりやすかった。
- 独立前のすべきことは中央会計のブログでという部分をさらっと言ってのけるあたりに梛野さんの話の上手さを感じた
- 個人と法人の控除の違いの話も改めて聞いてすごく分かりやすくて納得できた。
- 経営者には雇用保険はない。そうでした…。保険がないことも自己管理の大切さを考える上で重要。
- 法人設立の際はメリットだけではなくデメリット・リスクも知っておく。それをふまえた上で法人化するかどうかを判断したらいい。
- 勘定科目は自分が知っておく目安。
- 領収書のはんこは必須ではない。レシートでいい。というかレシートの方が使用詳細もはっきり分かるのでそっちのほうがいい。
- とりっぱぐれの対策ははまず電話をしよう。お金を払ってくれる順番はうるさく言ってくる順番から。
- それでも払ってくれなければ内容証明、それでもだめなら少額訴訟。でも訴訟に勝ったからと言って絶対に払ってくれるわけでもないので注意。
- 差押のタイミングはGWや支払い前。口座にお金があるタイミングで。
- ふるさと納税はお得なので有効活用した方がいい。詳しくはブログ記事で。
- 損益計算書はいくら残すから逆算するといい。
- 貸借対照表は運用を先に計画することが大切。
参考リンク
ふるさと納税ってお得なん?上手に活用し特産品を手に入れよう
こもりさんのセッション「これがこもりの生きる道」
こもりさんのセッションはこもりさんの生き方を語るというもの。
これまでなんどもこもりさんのお話は聞いてきましたが、今回はいつもの感じとはだいぶ毛色が違います。
生生流転
こもりさんの好きな言葉とのこと。
というか、今回の話はここキーワードで全てふに落ちる感じでした。
今まで聞いてきた話しとかも、全て思い出すとなるほどなと思ったくらいしっくりわかりやすい言葉です。
言葉の力はすごいなと改めて思いました。
また、人にお願いされるというのはどういう意味なのかを考えさせられたり、自分の在り方について考えさせられる内容でもありました。
人のバックグラウンドの話ってやっぱり大切ですし面白いですね。
その人がなぜそうしているのかといった部分は、その方なりの考えが根底にあるわけで、その考え方に至るにはどういう人生を送って何を考えてきたのかというバックグラウンドの部分がやはり重要ですし。
仕事の量をコントロールする話とか、こころとお金と時間のゆとりのくだりとかは、僕も普段意識して過ごしている部分だったりするので、そこはすごく共感があって楽しく聞けました。
今回の話を聞いて、一人の人間としてのこもりさんがますます好きになったように思います。
野田さんのセッション「成長するストーリーの描き方〜組織と未来をデザインする〜」
梛野さんとこもりさんの話は共感とか再認識する内容が多かったのですが、野田さんのセッションは今僕がかかえている問題に直結する内容で、正直聞いていた心がグサグサ来るくらいの内容でした。
でも逃げてばかりもいられないので、やっはり正面からこの問題には取り組まないといけないなとそう思うんです。
これは僕しか分からない事なのでこの下りについてはこれ以上書きません。
ここから先も参加した人だけわかるキーワードの羅列で。
- 貸借対照表は右肩上がりが理想。銀行からの評価も高い。
- でも果たして本当にそうか?銀行からの評価が全てなのか?もう一度自分の場合で考えてみよう
- つまりは自分がどうありたいか、自分の会社とはどういう存在なのかということの再定義
- そこで重要になってくるのが経営理念。なんのために会社はある?
- 経営理念はコンパスであり、方位磁石。海の上で羅針盤があれば迷わないように、会社の行く先を照らす大切な指針
- 経営理念を考える上で大切な3つ。困りごとを明確に、困りごとを解決する方法は何?、解決した後の社会はどんなもの?を考える。
- 野田さんのゴールは月に設定してある。
- ゴールまでの距離感は選べる手段を考えるという事。月へは今のままではいけないから、どうやったらそこにいけるようになるのかを考える。
- 今のペースではいけないところに行くという事。
といった感じでした。
やっぱりすごく心がズキズキする。
もっと自分ががんばる必要があるなど再認識したすごくいい内容のセッションでした。
アツかった。
全体的な感想
リクリに参加していつも思うのは、登壇者の組み合わせと順番が絶妙すぎるという事。
そのセレクトが個人的にツボです。
今回は梛野さんがしっかりとした前提知識という土台を作り、こもりさんがフリーランスとしての生き方を、その後野田さんが会社の代表としての生き方を示した感じになり、長時間の話も夢中になって聞けたので、あっという間に時間が過ぎました。
それぞれの人の個性が生きる形ですごくいいバランスの構成だったんじゃないかなと思っています。
リクリによくいかれている角南さんもブログを書いてはって、僕と似たような感想もありつつ、さすがに自分の言葉で話すのが上手いなと感心しきりです。
人から学ぶ ー 第24回リクリセミナー「一人の経営。会社の経営。」に参加して
今回も参加して本当によかったと思いますし、また次回も楽しみです!