第12回リクリセミナー with ワークショップ「マルチデバイス化のためのコンテンツ戦略」に参加してきました。
Publish2013/06/12(水)
2013/06/15 (土)に行われた第12回リクリセミナー with ワークショップ「マルチデバイス化のためのコンテンツ戦略」に参加してきました。
このセミナーは全国各地で開催されてて、僕の知り合いも何人か実際に参加しててすごくよかったという感想を聞いてたので、外れはないやろうと思っていたのですが予想以上によかったです。
スライドの見た目、読みやすさ、内容の充実さ、細かい気配りとアクセントなど、スライドだけでもかなり素晴らしかったですし、話のテンポや進め方、しゃべり方もすごくよかったです。
そして何よりワークショップで実際に手を動かして頭を使うことで聞いていた内容を自分の中で消化する時間があったのがよかったです。
今回のセミナー・ワークショップを通じて僕が思ったことがあるのでまとめておきます。
長いので目次
では本編。
コンテンツモデルの重要性と組み立て方
今回のセミナーのメインテーマである「コンテンツ戦略」を考える意味や重要性、実際の流れなどをまとめて説明してもらったんですが、実際に今やっていることと、これからやろうとしていたこと、そして気付いてはいたけど手を出せずにいたこと、考えていなかったことをすごく分かりやすい形でまとめてもらったので、かなりすっきりしました。
自分自身が動く上でここは基礎的な部分になるので、後は何回も実際にやるだけかなという事を考えています。
あとは、自分だけでなくお客さんや協力者を巻き込んで色んな人とやっていかないとあかんなと改めて考えさせられました。
ビジネスゴールを意識したモデリング
これも当然といえば当然で、きちんとゴールを設定しなければいくらきれいにモデリングしたところで意味ないというのを考えてました。
達成しなければいけないことはなにか、その為に補助するコンテンツはどれか、利用者が必要としているものはなにかをモデリングする事で視覚化し、より分かりやすくなると思います。
その為のプロセスとして、大まかな分類から始めていき、そこから分類をはじめ、要素ごとに細分化するという流れはとてもスムーズだなと思いました。
話を聞いたことで思ったことは、僕の場合はサイトを作る打ち合わせ時に必ずサイトの目的とゴールを明確にするようにお話しするようにしていますが、それだけではなくもう一歩踏み込んで自分だけでなく他の人にも分かる形で可視化する必要性を感じました。
なので次の提案時から実際に実案件で取り入れようと思います。
コンテンツの構成を考える
とあるサイトで実例を説明していただいたのですごく分かりやすかったんですが、気になったのはサイト運営者は自分たちのコンテンツが出せていると思っているのが80%なのに対し、利用者は8%しかそう感じていないという点です。
やはりサイトの運用時には自分たちがアピールしておきたいPRコンテンツばかりになり、そこが利用者側との認識のずれを起こしているのが数値で出されてより明確になった感じがしました。
作ってる側からすると、やはり作っているものが運営者視点になってしまいがちなので、そこは考えを少し変えてもっとユーザー目線で考える必要があると思います。
とはいえ、サイト運営者からすると達成したい目的があるからサイトを公開し、運用している訳なのでそこはバランスが重要かなと思います。
実際にそのサイト毎でそのバランスは違うはずなので、きちんとサイトを見てそのバランスを模索するようにしたいと思います。
コンテンツ管理とモジュール化
これは前から感じていて、色んなところでこの話題はあるので気にはしてましたが、現実問題ここも実際にやっていかないといけない部分です。
コンテンツ自体をモジュールとして考えて運用するくらいの柔軟性はやはり今後かなり重要な考え方になると思います。
その為にはその仕組み作り、考え方、進め方をサイトを運営するチームで認識の共有をする必要があり、そのルールを決めることも必要かなと思います。
重要と思っていても結構手間がかかることだったりする場合が多いので、最初は試験的に導入してその後そうじゃないとだめだという流れに持っていく感じにしようかなと思います。
コンテンツ戦略
戦略を立てるにはその為の準備が必要で要素をまとめて書き出し、そのデータをモデリングする事が重要です。
その2つを支えるのが、コンテンツインベントリー、コンテンツモデリングとの事。
要はコンテンツインベントリーが棚卸しでコンテンツモデリングで思考プロセスを視覚化する事。
コンテンツを考える上で要素をドキュメントにまとめることをコンテンツインベントリーという名前で使っていました。
コンテンツインベントリーで品質・責任者などまで書き出してまとめる事で、結合、変更、昇進、削除するコンテンツはどれかというのがパッと見で分かるようになるので、コンテンツインベントリーはコンテンツ設計の基礎であると思いました。
似たようなシートは実際に使っていましたが、担当者名とかまで書き出しておけば運用的にはもっとやりやすくなるなとおいうのがとても嬉しい発見でした。
また、コンテンツインベントリーに関しては必ずしも全部しなくてもいいし、特定のカテゴリ・領域や階層の深さに応じてするべき部分を決めるのでもいいし、アクセスが集中している部分から手を付けるのでもいいというのもいい考えだなと納得しました。
まずはできるとかからはじめるくらいの気軽さであれば実際にじゃあやってみようという話にもなりやすいので、まずやってみるという部分を実現しやすくなるのは素晴らしいですね。
ワークショップ
ワークショップでは4人でグルメレストランガイドのコンテンツモデリングを行いました。
ワークショップ自体は話の内容を再考する意味でも実際に手と頭を動かすことで、より深い理解を促進する素晴らしい試みだと思ったんですが、
僕たちのチームはテーマの前段階で考えすぎてしまったので、若干というかかなり消化不良な感じです。
具体的にいうと、ゴールが収益モデルとして弱いんじゃないかっていう事を考えてしまった事です。
たぶんワークショップとしてはそこは考える必要はなくて、そこから先でどう考えていくかが重要だったはずなんですが、気になってしまったのでそこについてずっと話をしてしまい、結局まとまらなかったので個人的にすごくもやもやしています。
チームのメンバーもそう感じていたので終わった後にもう一回話をきちんとしようという事になりました。
プレゼンは発表してくれた方のプレゼンスキルが素晴らしかったので、きれいにまとめてくれたのがすごいなと思いました。
多分僕がしゃべる場合だったらああはならなかったなと思いましたし。
直前でじゃんけんで決まったというのが信じられないくらいの安定感でした。
他のチームの発表はというと、時間内のきれいにまとめてきていてクオリティも高く、色々な視点からの考察はとても勉強になりました。
自分たちだけじゃなく、人のチームの話を聞くのもワークショップのいいところだなと思います。
まとめ
という事で最後のワークショップは楽しかったものの個人的には全くすっきりしない感じでしたが、セミナー自体は素晴らしいものでした。
次回が3部作の最終版でもう申込はしているので来月が非常に楽しみです。
懇親会でも色々セミナーの事やその他の事など楽しい時間を過ごすことができました。
登壇してお話ししていただいた長谷川さん、主催の小山さん、運営スタッフのみなさん、参加者の皆さんありがとうございました!
当日の様子はこちらのハッシュタグで確認できます。
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