「今最も求められているものは売れるランディングページを作れる能力!!」セミナー参加レポート

Publish2016/11/07(月)

「今最も求められているものは売れるランディングページを作れる能力!!」セミナー参加レポート

2016年11月5日に行われた「今最も求められているもの、それは売れるランディングページを作れる能力」のセミナーに参加してきましたので、今回はそのレポートになります。
当日の様子がわかるツイートはすでにまとめられておりますので、こちらをご確認ください。

「今最も求められているものは売れるランディングページを作れる能力!!」セミナーまとめ

レポートを書く前に

まず、今回レポートを書く前に、どうしても書いておきたいことがあるので、先に書いておきます。
ちょっと暑苦しいかもしれないので、面倒やなという人は読み飛ばしてください(読んでくれた方がもちろん嬉しい)。

僕が今回このセミナーに参加した理由というのは、「作るためのよい方法を知りたい」ということではありませんでした。
このセミナーはタイトルからもわかるように、基本的に「作る人向け」のセミナーです。
ですが、僕としては「作ることについての内容」を聞きに行ったのではなく、「作る」だけではない部分の思考を広げるための機会を作ることが一番の目的でした。
というのも、メインの講師の中尾さんは、事業として活動されているのは「リスティング広告」です。
LPはリスティング広告を最大限の効果を上げるために必要な手段なので、その手段をどのように考え、どのような思考で、どのように作るのかという部分を聞きたいと思って参加しました。
この内容って、普段聞くことができない内容です。
そして、「作る」ことが目的ではなく、成果を出すための方法としてどういう風にLPを作るのかという、普段多くの作る人たちが発想していない部分からの発想をすること、考えることができる機会としてこれ以上ない場所だなと思うんです。

「何のために作るのか」「作ることで達成したい目的は何か」という、ごく当然で当たり前のことですが、制作メインでしていると目に見えない部分や、その取り組みを知るというのは、これから制作をしていく上でも必要ですし、どっちかと言うともっとそっち側によっていかないといけないなと常々考えている部分です。
なので、比較的早い段階で申し込んで行ってきました。
感想を最初に書きますが、このセミナーは大当たりです。
参加して本当によかったと思いますし、この内容はもっと多くの制作者に知って欲しい内容だとも思います。
ということで、ここからが本編。

当日のレポート

まず最初のセッションはKDDIウェブコミュニケーションズの神森さんによるセッションでした。
神森さんが携わった事業での実例を踏まえて、具体的に結構突っ込んだところまで話していた感じがとても素敵でした。
「制作スキルのないメンバーでどうやるか」という発想からJimdoでやってみた話しとかは、すごく納得できるし、そういうアプローチで考えるのはアリだなとも思っています。
そして今回聞けてよかった最大のポイントは「タイミングはやっぱり重要」ということで、タイミングを逃さないために「作ることに時間をかけない」という思考に至った点です。
これって文字にしたらつまらなく感じますが、実際に神森さんが当時の状況を整理して考えている内容なので、すごく心に刺さりました。

次にWebフォントのエバンジェリストの関口さんのセッションでした。
関口さんのセッションは、今年に入って何回も聞いているので、いつも通りすごく楽しめましたが、今回は時間が短いのに120Pを超えるボリュームで望んでおられたのが印象的でした。
いつもすごく勢いを感じるセミナーになるんですが、今回はジェットコースターのように矢継ぎ早に話題が切り替わるエキサイティングなセッションになっていました。

そしてメインの中尾さんのセッション。
このセッションがなんと180分の長丁場です。
しかし、終わった時に感じたのは、その時間を感じさせないほど集中して話が聞けたという感覚でした。
全ての話に引き込まれて、非常に頭が回転して疲れているはずなのに、「もっと聞いていたい」と思う感じはすごいなと思います。
さて、その中尾さんのセッションで、僕が「これはすごい」と雷を受けたような衝撃があったのが、冒頭におっしゃられていた今回のセッションの前提条件です。
その前提条件というのが、「知ってるかではなく、できてるかで考える。」ということ。

作る側の内容の話なので、内容は知っていることというのは結構出てきます。
しかし、「知っている」のと「できている」のは大きく異なります。
なので、自分の襟を正す意味でも、「知ってるかではなく、できてるかで考える。」ことを最初に突きつけられたのはいい緊張感を持つことにつながったと思います。

具体的なサイトの改善ポイントからスタート

セッションでは最初にLPとはという定義の話でしたが、それ以前の話として既存サイトを例にどういう考えで取り組むといいのかという思考を探る機会がありました。
具体的には、ECサイトのボタンのラベルを「カートに入れる」から「買い物かごに入れる」と変更しただけで、コンバージョンが増えた例を話されていました。
この例がすごくわかりやすくて、そのサイトを利用するユーザーには「カートに入れる」という表記と実際の行動にミスマッチが起こりやすい状況だったわけです。
そのズレの部分をラベルを変更することで解消するという部分は、問題の根本的な解決へのアプローチ方法として非常にわかりやすい例でした。
同様に、「次へ」のボタンの大きさと色を変えるとか、シニア向けのために電話番号を大きくするとか、あくまでユーザー視点でのわかりやすさを追求していく手法は学ぶ点が多いです。
「まず一回買ってもらうことに集中する」という明確な目的意識の持ち方もわかりやすかったと思います。

そしてここでおっしゃられていた「美しい、かっこいいLPを作ることが目的ではない。」という部分は、たぶん参加していた制作者には耳が痛い言葉だったんじゃないかなと思っていますが、こういう部分は大切にしないといけないですね。

購買までの心理段階を知る

LPを作る際に「なぜそれを買うのか。その理由を考える。」という部分を意識することは非常に重要で、そのバックグラウンドになる部分を把握しないとズレてくるというのがとても印象的でした。
そのための方法として、2つの購買心理を理解した上でLPを設計することを話されていました。

問題解決型の場合、マイナスから0に戻したいという心理状況があるので、以下のような順序で考えることになります。

  1. 期待をさせる。
  2. 共感させる。
  3. 比較する。
  4. 信用させる。
  5. 不安の解消。
  6. 「好き」という感情を作る。

この場合の心理状態としては、目の前にある不安を解消するという点に注意が向いているので、「論理的からはじめて、感情で買う」パターンになります。
ここでのポイントは、「この商品がいい」と思わせられるかどうかが重要で、「ターゲットの心に届くメッセージを作る」ことができるかどうかが結果に大きく関わってきます。

欲求発散型の場合は、0からプラスを増やす心理状況があるので、以下のような順序で考えることになります。

  1. 共感を作る。
  2. 想像させる。入手後のイメージを作る。
  3. 比較する。
  4. 信用させる。
  5. 不安を解消する。
  6. 理由。言い訳が欲しい。正当化したい。
  7. からの行動。

この場合の心理状態としては、主に自分の欲望を発散することが前提にあるので、「感情から始まって、論理で買う。」パターンになります。
ここでのポイントは、「今必要としているかどうか」ではなく、「これが欲しいなー」という心の揺れを大きくすることが重要です。

これらの2つの購買心理を理解した上でLPを設計することで、目的に沿ったデザインをすることができるようになるわけです。
実に理論的でわかりやすいですね。

ここに中尾さんの場合は、「これは本当に売れるのか」を深掘り作業が入るそうです。
その商品を売るために、リサーチを行います。
リサーチの手法は幾つかありますが、その中でもこれらの調査を毎回行なうということでした。

  • キーワードを調べる。
  • 競合調査。
  • ユーザーの声を集める。ユーザーの分析。
  • 業界内での立ち位置を探る。

その後、戦略を立て、文章を書き、デザインするという流れになるとのことでした。
検索キーワードの調査時には、キーワードプランナーを使っていて、キーワードからユーザーの心理的背景を把握するそうです。
まずはそこから考えるなーと思って聞いてましたが、キーワードからその背景を推測するだけでなく、期待・共感・想像などを織り交ぜて考えているという部分は目からウロコでした。
キーワードの3つの種類の「Know(知る)」「Go(決まっている)」「DO(行動のため)」をキーワード調査の段階で把握しておき、実行する場合はより目的達成に近いDoキーワードから狙うというのは当然ながら確実に効果の高い方法だと思います。
「意思が感じ取れるかどうかをキーワードから読み取る。」「キーワードによって訴求ポイントが異なるので注意する。」「流入経路によって訴求ポイントが異なるので注意する。」といった点も非常に納得できるお話でした。

比較された時に「勝てる」要素があるか

次に話されていた3C分析の話では、競合との差別化だけではなく、戦略として自分が戦う場所はどこかを把握することの重要性を再認識しました。
「できること」「できないこと」を明確にすること、「選ばれる理由」を明確にすることから「あなたから買う理由は?」につながるという部分は非常に納得できるお話でした。
そのためのアプローチとして競合の広告文、タイトルなどをまとめて比較することを話されてましたが、徹底的に調べてまとめる点がやはりすごいですね。
というか、ここまでやっぱりしないとダメだなと思っています。
ここは自分にとってのわかりやすい課題だったなと反省しています。

顧客を考える

LPを作る際には、当然購入してくれる顧客がいますが、顧客が感じる「なぜ買ってくれたのか」を知ることが重要という話も非常に興味ぶかい内容でした。
「どのターゲットに訴求するのが売り上げが伸びる可能性があるか」という部分の模索の話も面白かったですし、抱っこひもを例として購入時期やタイミングの話をされていた点も非常にわかりやすい感じでした。
スライドにはなかったんですが、たぶんアドリブでランドセルの話をしていた点もわかりやすい実例だったと思うんですよね。
こういうわかりやすい比較例をアドリブで出せる点は本当にすごいなと思います。

戦略を考える

LP制作時の戦略の話も非常に面白い内容でした。
どういう風に訴求するかはやっぱり重要で、そこを間違えるとターゲットとサービスが一致しないので、売れるものも売れなくなるという話です。
USPとポジショニングをしっかりと理解し、露出のタイミングを考えておかないといけないなと思います。
ここの部分は広告などの話も含むので結構割愛されていた感じがありますが、ここの部分だけで相当深い部分まで考える必要はあると思います。
ここは是非次回で詳しくお願いしたいところです。

文章を書くときのポイント

LP制作時の文章作成時には、信用を作るにあたって数値化できるものは数値化することで具体的にイメージできるというのが共感できました。
数字のような定量的なデータはそれ自体で説明が不要になるくらいのわかりやすさにつながりますし、数字面からの証拠や安心材料として機能します。
数値化できないものに関しては、心に働きかけるような使い方をしないといけないなと考えています。
不安を取り除く際のわかりやすいアプローチとしては、返金保障はすごくわかりやすい話でした。

そして、心を動かすために「言い訳を作ってあげる」ことの重要性の話も面白い内容でした。
潜在的な期限を考え、心の期限を気づかせるとか、期限を明記することで購買意欲を高めるとか、「今買わないと」と思えるきっかけづくりはやはり重要です。

そして、商品を好きになってもらうアプローチとして、物語を伝える、商品の魅力を伝える方法を模索する部分はすごく個性がでそうやなと思って聞いてました。
「泣く」「笑う」などの感情を揺さぶる。スイッチを入れる。「あなたですよ」という呼びかけを行う。など、デザインするだけでは訴求できない点をどう考えるのかが非常に勉強になりました。

価値観をずらす・感情のスイッチを入れる

最後のセクションでは、より本質的な部分に切り込んだ話が聞けました。
人は「何でもいい」と言われても書けないので、例文を書くことで書きやすいように誘導したり、どれを選んでいいかわからない人向けに理由をつけることで「じゃあこれにしよう」という背中を押してあげる部分を考えるとか、非常に相手の立場で考えてどうされると嬉しいのかを考える部分が非常に楽しく聴けました。
お客さんの声からキャッチコピーを作った話とか、都会の人から見ると田舎の人はいい人だと思い込んでいる部分があることを利用して方言をキャッチコピーで使うなど、お客さんが購買する時に踏みとどまるポイントを一つ一つ潰していく感じがものすごく勉強になりました。

まとめ

さすがに3時間の長丁場なので、かなりの情報を知ることができましたが、大切なのはこれを今後にどう活かして実践していくかということだと思っています。
今回前提として言われた、「知ってるかではなく、できてるかで考える。」の部分です。
今回聞いたことをどう今後に生かしていくのか。
せっかく参加していい話が聞けても、それで満足するだけではなく、そのことを実践していくことで自分の血肉にしないといけないと思うわけです。
そんな中、LT芸人として一部地域で活躍中のコンチさんがとても素晴らしい取り組みをされていました。

参加してからブログを書くだけじゃなく、LPまで作る人もいた件

なんと、この記事を翌日に公開するだけではなく、実際にLPまで作ってしまっています。
現役Webデザイナーがランディングページのセミナーで学んだこと
この行動力と実行力は大いに見習わないといけない点ですね。
さすがにLPを作るところまでは時間がありませんので、僕もブログでレポートを書くだけという感じになってしまっていますが、この機会にLPは作ろうと思います。
なんにせよ、参加した人に大きな影響を与えた非常に素晴らしいセミナーだったと思います。

講師としてお話を聞かせていただいた中尾さん、神森さん、関口さんありがとうございました。
当日全国各地から集まってきた参加者の皆さん、一緒にいい時間を過ごせて嬉しく思います。
そして、今回の企画を考えてこういう機会を作っていただいたフォルトゥナの坂本さん、本当にありがとうございました!

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Webサイトの運用を中心とした戦略的な企画立案、サポートやWebサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web活用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を平日毎日更新中。
2015年11月より大阪府高槻市に「ふにすWeb相談所」を開設。
地域の方々に気軽にWebのことを相談できる場所として、より多くのWeb運用の問題解決をするために活動しています。
また、不定期で大阪を中心にWeb運用やブログなどをテーマにしたイベント「ふにセミWS」を開催しています。
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このブログを書いている「でぐち」がしている「ふにす株式会社」は大阪と京都の間にある高槻という街で、Webの運用サポートを中心に活動しています。
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