エディターガチンコバトル勉強会vs.2 in 大阪イベントレポ
Publish2014/06/09(月)
Update2018/10/08(月)
先日イベントに参加してきましたので、今日はその感想をかねて書いてみようと思います。
今回参加してきたのは、6/8の日曜にiMedioで行われた「エディターガチンコバトル勉強会vs2in大阪」です。
エディター ガチンコバトル勉強会 vs.2 in 大阪とは?
このイベントは、最近色々と出てきているエディタ(今回はエディタといっても主にWeb制作で使えるエディタという意味合いが強い感じ)の、いいとろこや悪いところなどを話し合おうという趣旨でやっているイベントで、それぞれのエディタを愛してやまない登壇者がプレゼンをするというものです。
内容的には「これが最高!」と思っている人が話すので、他のエディタへの不満点等で少し殺伐とした感じになるかもしれない危険な香りがしましたが、実際はすごく和やかな雰囲気ですすめられていました。
僕としては、SublimeText押しなのですが、知ったかぶりはよくないと思いまして、初心に返って他のエディタのよさももう一度確認しようという気持ちが強くて参加しました。
各セッションを聞いて思った事とかメモ
ではそれぞれを聞いて思った事などを書きます。
けっこう主観が入りまくっているのと、話を聞いてないと分からない内容とかもありますので、流す感じで読んでいただければと思います。
設定のカスタマイズでまだまだ使えるDreamweaver
まずは丸山さんのDw(Dreamweaver事。以下Dwで省略)のセッションです。
Dwは僕も以前がっつりメインのエディタとして使っていたので、愛着はあります。
しかし、今となっては全くといっていいほど使っていないものなので、個人的にはもう触る事もないか(触る必要性を感じない)とも思っているソフトです。
好き嫌いという話ではなくて、単純に使う必要性を感じていないので、必要性を感じれば使おうかなという感じです。
なので、Dwの話を聞くスタンスとしては、「またDwを使いたいと思えるかどうか」が重要なポイントで、そこに注意して聞いていました。
聞いて思った事は以下です。
・同期機能が優秀
別にDwで同期しなくても、Dropboxとかに入れとけば色んな環境で勝手に同期してくれるし、正直あまり魅力を感じれないかなというのが本音です。
バージョン管理もGit使えばいいし、うーん…という感じです。
・Dw付属のFTP
僕は以前メインで使っていた時にもDwについてるFTPは使わなかったんです。
で、その頃は8とかだったので、今はどうかなという感じですが、聞いてる感じあんまり変わってないような気がします。
これはまた実際にやってみないと分からないですが、あまり刺さらなかったです。
クロークとかは便利そうと思いましたが、そのために使うかといわれると、微妙です。
・DWのテンプレ機能
これは個人的に以前めちゃくちゃ使っていたので、そのメリットはけっこう理解しているつもりですが、最近のお仕事でDwのテンプレ使ってサイト構築するような感じの案件をしていないので、実はそこまで刺さらないんですよね。
小さい規模とかでも後々の運用を考えてCMSに組み込んじゃいますし。
あと、自分以外がDwのテンプレ下にあるファイルを変更して運用するというのもあり得ない選択肢だと思っているので(その運用では担当者さんめちゃめんどくさいと思いますし)、ここも刺さるようで刺さらないです。
・デザインビューのデザインタイム
これは知らなかったんですが、Dwのデザインビュー時に貧弱なプレビューを解消するためにデザインタイムという機能がついているようです。
ですが、専用のcssを書く必要とかがあるみたいで、それが激しくめんどくさそう。
プレビューするためにcss書く手間を増やしてどうするんやろうというのが正直なところです。
それならブラウザで確認しとけばいい話なので、わざわざこれをする意味がないし必要性を感じないです。
・環境設定とかカスタムとか
ショートカットの変更やオリジナルのコマンド、スニペット+ショートカットなどで環境を変更して快適にするという事ですが、カスタムという点でいえばSublimeText(長いので以下STで略)の方が拡張性が高いので好きです。
そこで勝負しても仕方ない気がするしなーとも思いました。
・感想
Dwは結局総合開発環境路線なのかなという感じでした。
いい意味で初心者に向いている分かりやすさがあるなと。
ただ、僕とかみたいにひねくれた感じの人には物足りないというか、正直そういうところはあります。
Dw自体はあまり魅力を再認識できませんでしたが、丸山さんの話し方は分かりやすかったので、判断する事ができたという意味で、いいお話だったなと思います。
当日のスライドはこちら。
Sublime Text を俺色に染める方法
僕も愛してやまないSTのセッションはオレンジ本こと「Web制作者のためのSublime Textの教科書」の著者でもあるうえのさんです。
関連記事:書評「Web制作者のためのSublime Textの教科書」
STについては今実務レベルでメインで使っているので、紹介された内容はほぼ知ってましたが何点か。
・3を使え
まだ2使ってました。ごめんなさい。
・pakage
inc dec valueとftpsyncは未使用でした。
後で使ってみよう。
話の内容は全般的に初心者向けだったので、ニタニタしながら聞けました。
聞いて改めて「やっぱりSTだわ」と思ったのはここだけの話です。
コード嫌いのためのDreamweaver デザインビューの極意
主催の森さんのセッションはDw。
今回は参加者も比較的コードが苦手な人が多いようで、いかにコードを触らずに作るか的な話でしたが、正直なところそこはどうなんだろうともやもやはしてました。
言いたい事も分かるし、やっている事で便利だと感じる人がいるんだろうなと思う一方、それではあかんやろと思う自分もいて、今回のイベントである意味一番思い悩んだセッションでした。
話自体は森さんのしゃべりのレベルが相当高いので安心して聞ける内容でした。
僕みたいに思う人の方がきっと少数派なので、そういうものだと思うようにします。
ただ、やはりこれを聞いても個人的にDwを使おうという気になれなかったのは事実です。
Codaはエディタじゃないよ! スマートな統合開発環境。
最後のセッションはたにぐちさんのCodaのセッションでした。
CodaはDwから乗り換えようかなという時にタイミングよくSTが面白そうだったという理由で実は一度も触っていないので、どんなものかと聞いていました。
面白かったのは、たにぐちさんがSTを許せない理由として「禁則処理」をあげられていた点です。
ここはそう思うし納得できたので、今回のイベント中で一番ニヤニヤしました。
あと、CodaはMacの専用ソフトなので、Macのショートカットと同じように設計されているという話がとても興味深かったです。
画像のプレビューもMacと同じ、Quicklookも使える、プレビューブラウザがSafariとほぼ完全互換というのもMacユーザーにはなじみやすいポイントだと思います。
ユーザーに寄り添ったソフトの設計思想には、すごく好感が持てました。
・サイト定義の数で重くなる
起動速度はやはり気になるポイントなのですが、Codaではサイト定義の数が多くなるとその分起動速度に影響が出るようです。
後々のバージョンアップで改善されていくものだと思いますが、ここはちょっと痛いです。
・黒い画面の連携とかもいい感じ
Codaについてる「Coda Command-Line Tool」とかはすごくよさそうでした。
実際に使ってみないと分からない部分もありますが、話を聞いて興味は出ました。
Gitとの連携もよさそうなので、「最近の」感じでも問題なく使えそうな感じです。
あとはCodaと連携させるといいツールとして
TextExpander(スニペットに)、dash(リファレンスに)という2つのソフトもすごくよさそうで、早速入れて試してみようと思います。
たにぐちさんの話はとても聞きやすくて、内容も少し刺々しい部分もありつつバランスの取れた面白いセッションでした。
まとめ
話の内容はもちろんですが、セッションの合間にケーキが出たり、会場への案内の標識などが要所要所にあったりと、イベント自体を楽しんでもらえるようにという主催側の配慮がとても素晴らしいなと思うイベントでした。
また次回どのようなテーマでするのかにもよりますが、基本的には参加していく感じでいようと思います。
当日のハッシュタグ。流れるのでstorifyでまとめました。
https://storify.com/deroter/editorgachinko2
登壇いただいた皆さん、主催者の森さん、参加者の皆さんありがとうございました。