サイトを始める前にすること

Publish2011/01/21(金)

Update2016/01/02(土)

サイトを始める前にすること

今日はサイトをはじめる前にする事、しないといけない事をまとめます。
「サイトをはじめる」といっても、はじめる前の前段階の部分をしっかりしておかないと、後から大変になります。
運用後のトラブルの回避や、ブレない迷わないサイト運営をするためにも、以下の項目をしっかり決めていきましょう。

サイトを作る前の準備

何のために作るのか?

まず最初に一番重要かつ核心に触れます。
「サイトを作る理由は何か」をはっきりさせましょう。
ここがしっかりしていないと、後で方針がぶれたり、やることがあっち行ったりこっち行ったりと迷走する原因になります。
要するに作る目的がないとぶれます。
サイトを作ろうと思った時には必ず理由があるはずです。
その理由がなんだったのかということは常に忘れないようにしましょう。
サイトを運営していく過程で「あれをしよう、これをしよう」「あれもしないと、これもしないと」となるのは必然です。
やりたいこととやらないといけないことはたくさんあるんですが、その中で何を優先させるか、何に注力するかという判断をする必要があります。
その判断をするための決定的な理由が「このサイトはどういう目的のサイトであるか」ということがはっきりしていれば迷うことはありません。
迷うことがなければ決断をすぐにすることができ、結果を早く出せるというゴールへの近道にもなります。
「何のために作るのか?」はそういう観点から最も重要なサイトの基本的な方針を決定付ける要素です。

誰に向けて作るのか?

何のためのサイトかということがわかると、次に考えるのはそのサイトを「誰に見せるか?」「誰に見てもらいたいか?」になります。
一般的に考えてみてもわかりますが、作るものは利用してくれるのが誰なのかということが重要です。
例えば、紙おむつを例にして考えると、使用するのは赤ちゃんですが、購入するのはその親です。
であれば、親に向けてその紙おむつを使用することでどんなメリットがあるか、使う赤ちゃんに対してどのような配慮がされているかといった点がアピールするポイントになります。
Webサイトの場合も同様に、誰に何をどう見てもらい、その結果どういうアクションをしてほしいのかという道筋を考えることが重要です。
その考えで行くと、まず「誰に見てもらいたいのか?」という部分をしっかりと考える必要があります。
誰に見てもらいたいものかもわからないのに、コンテンツを作るというのはおかしいと思いませんか?

サイトの目的は何?サイトのゴールは何?

誰に見てもらいたいかが決まったら、次はその人にサイトでどういうアクションを起こしてもらうかというポイントを考えます。
一番最初に考えた「何のためにサイトを作るのか?」という考えがしっかりあれば、迷うことなくここは決まります。
逆にいうと、ここで迷うということは一番最初の「何のために作るのか」がはっきりしていないということでもあります。
この場合は、また原点に立ち返って何のためにサイトは存在するのかを考えましょう。
そして、目的が決まったら、その目的をより具体的に見える形にします。
例えば、ECサイトのようにものを売ることがゴールであるとするならば、「週に何個売る」「月の売り上げでいくら」のように目標を数値化してしまうということも一つの方法です。
ブログや見てもらうためのサイトであれば、ユニークユーザー数やPV数のような数字でもいいでしょう。
ここで注意するのは、目的が達成できたかどうかを判断するための指標なので、無茶な設定を行わず現実的にどのくらいなのかを決めることが大切です。
とはいえ、過去のデータがない場合予測が立てられないと思います。
その場合は、最初に期待値でやってもらっても構いません。
ただし、その場合は最初の月などの区切りをつけて、理想と現実の違いを検証する必要があります。
そこからしか見えてこない問題の洗い出しなども兼ねることができる重要なものですので、意味のある内容に設定しましょう。

サイトのコンセプトを決めよう

サイトを作る理由、誰に見てもらうか、ゴールは何かという3つの骨格部分が決まったら、次は肉付けを行なっていく過程になります。
まずは肉付けのベースになる「サイトのコンセプト」を考えましょう。
上記3つの内容は「運用側から見た視点でのもの」ですが、コンセプトメイキングは「利用者側から見た視点でわかるもの」になります。
3つの骨格部分を踏まえて、利用者にわかりやすいコンセプトとして「サイトの存在価値はこういうものです」とわかるものを決めましょう。
骨格部分を踏まえて考えることで、運用側は自分たちの目的と利用者のメリットの双方がどこにあるのかということを理解できるようになります。
利用者から見ても、「このサイトはこういうことができるサイト」ということがわかりやすくなるので、判断をする際の決め手になる場合もあります。
なんにせよ「わかりやすさ」は重要だと思います。

サイトに掲載する内容を決めよう

サイトのコンセプトが決まったら、次はサイトに掲載するコンテンツについて考えます。
サイトに掲載するコンテンツは、いきなり作り始めると大抵失敗するので、まずはリストアップから行います。
書籍で目次があるように、コンテンツに何が必要なのかをわかりやすくする意味でも、まずは項目のみを書き出しそこから肉付けしていくようにします。

ちょっと話が逸れますが、この方法はブログを書くときにも有効です。
最初に見出しを書き出して、そこに肉付けをしていくといいということは何度かセミナーでもお話ししたので聞いたことがある方もいるかもしれませんが、この方法を使うと「何を書いていいかわからなくなる」ことや、「書いてる途中で本筋からずれる」ことを予防することもできます。
安定して最初に書きたかった内容を書くという意味でも、きちんと道筋を決めて進めていくこのやり方が向いていると思っています。

話を戻します。
サイトに掲載するコンテンツも同様に、目的と対象を考えて何が必要で何が不要かを考えましょう。
全て出せばいいということでもありません。
サイトの内容によっては、掲載することで「複雑になる」コンテンツもあります、状況によっては掲載が必須な場合もあるかもしれませんが、サイト上に掲載する内容は「できる限りコンパクトに」まとめることが大切です。
これは「サイトの内容をわかりやすくするため」に他なりません。
膨大な量のデータがあると読むのに疲れますが、キャッチコピーのみだとわかりやすいということもありますよね。
もちろんサイトの内容によっては情報量=信頼性という場合もありますので、一概に少なくすればいいというものではありません。
サイトの内容に応じて、必要な要素の洗い出しを行いましょう。

コンテンツ構造を設計しよう

掲載する概要が決まったら、肉付けをする前にグルーピングと並び替えを行います。
これをすることで、コンテンツの概要を順序立てて整理し、構造化することができるようになります。
単に洗い出しをしただけでは気付かない掲載の順序や構成などをここでしっかりと決めます。
書籍でいうところの、目次を作る作業です。
ここでも単に整理して作ればいいということではなく、決まっているゴールにより早くたどり着けるように並び替えることが大切です。
順番を「起承転結」ではく「結起承転」で構成したほうが人はわかりやすいという話は聞いたことがあるかと思います。
順序立てて綺麗に並べるだけが正解ではありませんので、設定したゴールを実現できる構成とは何かということを考えましょう。

ソーシャルの運用ルールを決めよう

コンテンツ構造が決まれば、あとは肉付けするだけだと思いがちですが、その前にまだ何個かすることがあります。
ここから書く3つは順番はどこから先でもいいですが、「サイトは人に見てもらうためのものである」ということを考えると切っても切れない重要な項目です。

まずは、サイトの告知経路の一つで、今や欠かすことのできない「ソーシャル」の事を考えます。
現在主流のTwitterやFacebookは、もはや外せない存在です。
コンテンツを作って告知する場合に、まずは知人や友人にお知らせして、そこから情報を拡散してもらうというのは今や一般的にも有名になってきていると実感しています。
また、拡散された事で、サイトや事業の事を知らない人の目に触れる機会を作る事にもなります。
これは、わざわざ広告を出さなくても自分の会社や事業の事を宣伝してもらっているのと同じような意味になってきます。
それくらい大事な要素なんですが、多くの場合それをうまく活用できていないと思っています。
例えば、更新頻度はどのくらいだとか、更新内容のルール(書いてはダメな事が何か)はどういうものかとか、書いている人のキャラ設定だとかはしているというかたは少ないように思います。
ソーシャルの運用ルールを決めておくと、公開後に迷う事がないので決めておく事は大切です。
また、決めておけばコンテンツ作成時にソーシャルでの告知文章を一緒に作っていくという事もできて、より効率よく効果的に宣伝するための土台を作る事もできます。

対象閲覧環境を決めよう

そして、利用者が閲覧する環境はどういうものなのかを調査し、対象閲覧環境はこれと決めておく事も大切です。
よく考えるとわかりますが、現在はPCではなくモバイルでWebを見るのが主流になっています。
電車の中でのスマートフォンの使用率を考えると実感できるかと思いますが、アクセス解析の数字などからでもその傾向を読み取る事ができます。
業種にももちろんよりますが、場合によっては見る人の8割以上がスマートフォンだったという事もありました。
時代によって閲覧環境は変わってくるものなので、一回これと決めたら変えないという事ではなく、状況に合わせて柔軟に閲覧環境を変えていくような柔軟性がある会社でないと激変するwebで生き残っていけないかもしれません。
場合によってはコンテンツの見せ方も検討する必要もありますので、対象閲覧環境はコンテンツ作成前に決めておく事が重要です。

検索からのアクセス流入戦略を決めよう

サイトにアクセスしてもらう場合に、ソーシャルも重要ですがWebがここまで広まった理由でもある「検索エンジンからのアクセスの流入」も考えましょう。
一般的に検索エンジンからのアクセス獲得の手法としてSEOが知られています。
SEOは「Search Engine Optimaization」の略で、直訳すると検索エンジンへの最適化という意味になります。
よく使われる意味合いでは、検索の上位表示と混合されますが、検索での上位表示を含めた検索エンジンからWebサイトへアクセスしてもらうためにどうするのかという考え方であると思ってもらったほうがわかりやすいです。
というのも、検索エンジンで一位になるというのは宣伝してアクセスを増やすという事であればゴールのように思われがちですが、上記で考えた「サイトとしてのゴール」を実現するための一つの方法にすぎません。
一位になると気分もいいですし、アクセスの数だけ見れば増えるんですが、見られただけで結果につながっていない場合もよくあります。
一位になる事が目標じゃなかったのに、気付いたら一位であるかどうか目標になっている場合もよくあります。
どうしても一位という響きとイメージが強いのでそっちに引っ張られがちです。
当初決めたゴールがどういうものかというのは、忘れないようにしましょう。

とはいえ、「一位になる」という事も含めて、検索キーワードからのアクセスはサイトを運営していく上ですごく重要です。
どういうキーワードからアクセスしてもらうと結果につながりやすいのかなどという事を想定して、きちんと戦略を作っておきましょう。

コンテンツ管理表を作って可視化しよう

これらの事が決まったら、あとは実際のコンテンツを作るだけです。
ですが、最後に一つ重要なものがあります。
それが「コンテンツ管理表」を作成してコンテンツを管理するという事です。
コンテンツ管理表には、ページのタイトルやURL、目標キーワードや公開日などの情報を入れておきます。
一覧になるドキュメントにコンテンツの情報をまとめる事で、コンテンツの概要をいつでも確認・認識する事ができます。
また、サイトをてこ入れする場合でも、どこから手をつければいいのかの判断を行いやすくなります。
要はサイトの内容を一覧にして可視化して、状況の把握や問題点の洗い出しを行えるようになるメリットがあると考えるとわかりやすいかと思います。

まとめ

わかりやすくしたほうがいいといいつつ長文になりましたが、これらは一つでも欠けるとどこかのタイミングで問題点としてでてくる内容です。
順序立てて考える事で、ブレない運用を行う事ができるようになり、それが結果につながる事例をいくつも見てきました。
これらを考えると結構大変ではありますが、やっていると公開後の運用がかなりスムーズになります。
また、社内での共有も行いやすくなるので、担当者が変わっても一定レベルの品質を維持できるという事にもつながります。
とても大切な事なので、手抜きや妥協はなく少し時間はかかるかもしれませんが、丁寧に対応したほうがいい事だと考えています。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Webサイトの運用を中心とした戦略的な企画立案、Web運用サポート、Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web活用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を不定期更新中です。
2015年11月より大阪府高槻市に「ふにすWeb相談所」を開設。
地域の方々に気軽にWebのことを相談できる場所として、より多くのWeb運用の問題解決をするために活動しています。
サイトの運用や活用にお困りの方、Web運用やブログ更新などの講演のご依頼など、お気軽にご相談ください。
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