制作者が知っておく著作権やライセンスについて

Publish2014/08/18(月)

Update2016/01/02(土)

制作者が知っておく著作権やライセンスについて

制作者として著作物を作るということはよくあるんですが、作った後の著作権やライセンスなんかをあまり詳しくわかっていなかったので、お盆期間を使って調べてみました。
専門家ではないので、解釈が違うとかありましたらご指摘いただければ幸いです。

著作権について

まず最初に、制作物を制作した時点でその制作物に対して著作権が発生します。
著作者の権利を守るために法律で定められています。
制作して公開をする場合に避けて通れない部分で、自分が作ったものが勝手に利用されたり、改変されたりするということが起こったなどという権利の侵害を防ぐ意味合いもありますので制作を行うという人はざっくりでもいいので知識が必要です。

ちなみに僕と彼女と著作権というマンガは非常に分かりやすくて為になるのでおすすめす。

著作権の種類

著作権には以下の3種類があり、それぞれで適用範囲が異なります。

  • 著作権
  • 著作者人格権
  • 著作隣接権

著作権

一般的にいわれる著作権は財産的な利益を保護する財産権と呼ばれる権利になります。
その権利は、著者から第三者に対して譲渡することができます。
制作者が依頼主から言われる、「成果物の著作権は納品時に依頼主へと譲渡します」というような契約を結ぶ場合があるかと思いますが、その譲渡できる権利のことです。
契約等で権利を譲渡する旨が明記されていない場合は、著作権は著者にあります。

著作者人格権

著作者人格権は著者のみに発生する権利で、この権利を譲渡することはできません。
著作権の譲渡後も、著作物に対する改変や再配布などは、著作者人格権で保護されているので、著者の許可がなければ行うことはできません。
著作者人格権は著作者の死語50年間も保護期間が定まっているので、著作者の死語にも50年間は著作者人格権があると考えましょう。
50年後は、権利が消滅する状態になりますので、共有知的財産としての扱いになります。

著作隣接権

著作権と著作者人格権は比較的有名ですが、著作隣接権という権利もあります。
この権利は、放送事業者やレコード会社などに発生している権利です。
この権利については調査不足なのであまり詳しくかけませんが、通常では知っておく必要もないかと思うので、関係がありそうなときに調べるようにしておけばいいかとは思います。
もちろん、詳しく知っておく必要があると思う人は勉強が必要だとは思いますが。

これらの著作権に関する詳しい情報は以下URLでご確認いただけます。
著作権の種類

ライセンスについて

著作権を保有している著作者は、著作物の使用条件を出して他の人が利用出来るようにすることができます。この使用条件がライセンスと呼ばれるものになります。
例えばオープンソースのソフトウェアや、写真素材サイトで配布されている写真素材などを思い浮かべてみると分かりやすいかと思います。
これらは、著作者の条件に沿って使用する必要がありますが、これは法律で定められた著作者の権利を守るという事と同時に、無断使用等によって著作者の権利を侵害しないようにするための手段ともいえます。
お互いが納得出来る形で使用するためにも、ライセンスについてなにをやってよくてなにをしたら駄目か、どういう使い方をする必要があるのかということは知っておく必要があります。

ライセンスの種類

ライセンスの種類としては、色々なものがありますが以下のような物が一般的です。
ざっくりは以下で紹介しますが、それぞれ細かくルールがありますので、実際に使用する場合は確認をしましょう。

  • クリエイティブ・コモンズ
  • GPL
  • BSD
  • MIT
  • パブリックドメイン

クリエイティブ・コモンズ

Webでものを作って公開する人はよく見かけるかと思いますが、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスは著作物全般に対して適用される形態のライセンスになります。
著作権者のクレジット表記義務があり、クレジット表記の種類でどういう内容の使用条件になるのかが分かりやすいというのが特徴です。
ほぼ自由に使っても大丈夫なものから、改変・再配布・商用利用禁止のものまで色々種類はあります。
詳しくは公式サイトで確認しましょう。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの表示をしている著作物は、分かりやすい形でのライセンス表示になるので、これから著作物を公開する際には利用を検討してみるといいかと思います。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

GPL

GPL(GNU General Public License)はGNU一般公衆ライセンスと呼ばれるものになり、オープンソースのソフトウェアやいわゆるフリーソフトなどのライセンスになります。
GPLの特徴は、GPLライセンスで公開されているものは誰でも公開や改変ができるという自由度が高い反面、その副次利用によって作られた著作物もGPLライセンスを自動的に引き継ぐというのが特徴です。
著作者の意思で完全にオープンなものとして公開されるものに出来るのですが、誰かがその権利を独占するということができませんので、独自のソフトウェアとしての販売を想定している場合には注意が必要です。
また、著作権表示を保持しなければならないというルールがあり、その使用に当たっての保証はありません。
詳しくは公式サイトを確認しましょう。
また、GPLよりも少し条件が緩くなっているLGPLというライセンスもあります。

GPL(GNU General Public License)

BSD

BSD(Berkeley Software Distribution License)は再配布時には著作権表示が必要になる、無保証のライセンスです。
BSDライセンスで公開されているプログラムを元に再配布することもできますし、そこからGPLライセンスに変更して配布したりも出来るようです。
また、改変して独自販売をするというようなことも出来るようで、結構むちゃくちゃです。
GPLとは違って、再配布物に対する使用条件がゆるいので、より多くの人に自由に使ってもらえるというようにイメージしておくと分かりやすいかと思います。

BSD(Berkeley Software Distribution License)

MIT

MIT LicenseはBSDライセンスとほぼ同様のライセンス形態で、再配布時には著作権表示が必要になる、無保証のライセンスです。
調べた段階では、BSDとMITの違いがいまいちよく分かりませんでした…。
ほぼ同じ内容のライセンスであるという認識を持っておいて問題はないかと思います。

MIT License

パブリックドメイン

上記のライセンスは、著者によってライセンスを決めるものになりますがパブリックドメインというものもあります。
これは、著作権の期間が満了していたり、著作権を放棄したものなどの総称になります。
パブリックドメインの著作物は、著作権のない自由に使用できるものです。

まとめ

というような感じで、かなりざっくりの説明にもかかわらず覚えることがたくさんあります。
僕も休み期間中に完全に覚えることはできないだろうと思ってましたが、想像以上に難しいです。
いつもと違う脳を使う感じがして若干頭がいたいです。
やっぱりこういう部分は、ざっくりは知っておく必要がありますが本気で取り組む場合は専門家にお願いするほうが賢明です。
今回は著作権とライセンスだけでしたが、実際には肖像権や商標権などの問題も絡んでくる可能性がありますし、場合によっては裁判をすることになる可能性もあるので、リーガルチェックをしておくにこしたことはないかと思います。

記事の著者:ふにすでぐち

ふにすでぐち

1978年生まれ。企業のWeb活用をテーマに、Webサイトの運用を中心とした戦略的な企画立案、Web運用サポート、Webサイトの構築などを行っています。
5年間のWeb制作会社勤務後、2年間のフリーランスで「フニス」として活動後に法人化し、2012年7月「ふにす株式会社」を設立。
Web活用の情報や考え方などを発信するブログ「ふにろぐ」を不定期更新中です。
2015年11月より大阪府高槻市に「ふにすWeb相談所」を開設。
地域の方々に気軽にWebのことを相談できる場所として、より多くのWeb運用の問題解決をするために活動しています。
サイトの運用や活用にお困りの方、Web運用やブログ更新などの講演のご依頼など、お気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちら

LINEでWebに関する質問にお答えしています。

ふにすでは、LINEでWebに関するご質問にお答えしています。Webに関するあんなことやこんなこと、今さら聞けない疑問などなんでもご相談ください。LINEアプリでQRコードを読み取ると友達登録のリンクが表示されますので、試しに登録してみてください。

関連記事

  • 隠しテキスト・隠しリンクにならないように注意する隠しテキスト・隠しリンクにならないように注意する 今日は隠しテキストと隠しリンクについて。 隠しテキストと隠しリンクは、旧世代のブラックハットSEOの手段で、今やっちゃうとけっこう高い確率でアウトな場合が多い危険な方法なんですが、意図せずそのように解釈されてしまうケースがあります。 どういう事をしたら危ないかを知っておく事で、ペナルティを回避する事ができますので、知っておいて損はないかと思います。 読めないくらい小 […]
  • これからECをはじめる方向け。ECサービスの比較と特徴など調査【2015年6月版】これからECをはじめる方向け。ECサービスの比較と特徴など調査【2015年6月版】 今日は先日お客さんにECサイトをはじめたいという質問があったので、今後の事もかねて手軽にはじめる事が出来るサービスを比較してまとめてみました。 今回比較するサービスはSTORES.jp、BASE、Yahooショッピング、カラーミーショップ、Makeshop、ショップサーブの6つ。 ECのサービスというか一般的にはASPといわれる部類のものですが、これからはじめる人がASP […]
  • サイトを公開する前後にチェックすることリストサイトを公開する前後にチェックすることリスト 今日はサイトの公開前後に確認する事をまとめる事にします。 作ってチェックしたけど、実は漏れてたってことがないようにしたいし、しないといけないですよね。 では目次。 GoogleAnalytics FacebookのOGP Twiitercard Google+のrel="author" ページタイトル description Webマスターツールへの […]
  • 検索エンジンへのモバイル対策と考え方、チェックツール検索エンジンへのモバイル対策と考え方、チェックツール 先日Googleのオフィシャルブログより、検索結果に関する重大と思える発表がありました。 それがこちらです。 Finding more mobile-friendly search […]
  • StyleGuideを活用しようStyleGuideを活用しよう 今回はサイト運用をよりクオリティの高い状態で維持させつつ、作業効率の向上も行える可能性をもつ「StyleGuide」について説明します。 StyleGuideとは StyleGuideを使用するメリット StyleGuideをテストに使用する StyleGuideを作るの便利なStyle Guide […]
  • Web担当者が覚えておいて損はないHTML5タグWeb担当者が覚えておいて損はないHTML5タグ HTML5で制作されているサイトがかなり増えてきたので、担当者レベルでもそろそろ覚えておいてもらった方がいいタグとかを今更ですがまとめてみます。 HTML5は2015年に勧告になっており、すでに多くのサイトがHTML5で制作されています。 ブラウザ側も、例の問題あるブラウザ以外のモダンブラウザと言われるブラウザではサポートされております。 ふにすでも制作するサイトは基本 […]

よく見られている記事

ふにろぐナビ

About

ふにろぐとは?

ふにろぐは「ふにす株式会社」の「でぐち」が書いているブログです。
このブログでは主にサイトの運営をしている企業のご担当者様向けに、「サイトの運営に役立つTips」や「今更人に聞けないような初歩的なこと」を中心に情報を配信しています。
その他には僕自身の考え方なども書いています。

このブログについて

ふにすのお仕事

このブログを書いている「でぐち」がしている「ふにす株式会社」は大阪と京都の間にある高槻という街で、Webの運用サポートを中心に活動しています。
Webサイトの制作とかもしてますが、ブログを続けるためのサポートとか、会社をどうやってPRすればいいんだろうとか、そういうふわっとした事を相談してください。
どういう内容を相談できるのかをまとめましたので、参考にしていただければと思います。

ふにすにはどんな仕事が頼めるの?

ソーシャルとか。

NewEntry

はてブで人気の記事

PickUP

Webサイトの運用に関する情報

ふにろぐで取り上げたWebサイトの運用に関する記事のまとめです。ツールや運用ノウハウなど、知っていると便利になる情報ですので、まずはこちらをご覧ください。

Category

Month